過ぎる十七の春 (講談社X文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 933
感想 : 75
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  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062552011

感想・レビュー・書評

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  • 怖いです。
    私は読んでて怖すぎて、一度本を置いたぐらいです(>_<)

    でも怖いだけじゃなくて、切ない物語でもあります。

  • 木蓮や馬酔木や海棠空木などに埋もれた、まるで桃源郷のような初春の野草の里で十七歳を迎える従兄弟同士の二人の少年と、彼等に迫る血族にまつわる呪い。
    迫り来る姿の見えない「気配」…。
    心理描写・情景描写が本当に細かく丁寧で、圧倒されます。
    ホラー作品だけれどただ怖いだけでなく、物語の根底に横たわるとても深い母親の情愛には胸が熱くなり、感動しました。

  • 三月。直樹と典子兄妹は、従兄弟の隆の家を訪れた。ここは、木蓮や馬酔木や海棠や空木などに埋もれた野草の里。まさに桃源郷だ。
    しかし、久方ぶりに会う隆の目は昏かった。そして、心やさしい隆が母親に冷酷な態度をとるのは何故?母子に、いったい何が!?
    「あの女が、迎えにくる……」
    隆は、幼い日の冷たい雨の夜を思い出し、直樹には、あの記憶が甦る。
    十七歳−−−少年たちを繋ぐ運命の春が来た。

  • 1995.8.15
    めちゃくちゃ怖いよ。夜、障子越しに感じる気配とか、ホント勘弁して〜〜

  • 小野不由美です。
    いますぐ手に入る小野作のホワイトハート文庫は十二国記以外では少ないですが、
    これは簡単に手に入りますよ。
    ライトノベルのレーベルで書いているのがもったいないくらいです。
    ちなみに出版社を変えての再出版だそうです。加筆あり、かなー?

  • ・十七になったばかり二人の少年。あのひとが迎えにくる。運命の春。・主上が書くとホラーは本当に怖い。何が怖いって『気配』とかそういう目に見えないものなんだけれど(だから正体がわかったり、主人公達が立ち向かっていく段階になると、怖さは消えるのだが)。・風景の美しさが素敵でした。

  • 母の愛の深さと子供を奪われた怨念という、ストーリー的には目新しくないけど、情景の美しさと幽霊の怖さが、さすが小野さんと思わせる。

  • 日本の典型的な幽霊話。
    たたりとか、呪いとかの話。
    でも、ちゃんと人間味があって、現実的で、怖いながらも心に響くお話。

  • ホラー。
    この人のホラーは人間の怖さを書いているものが多いと思います。グリーンハイツよりも黒詞の島よりも個人的にはこちらの方が怖かった。

  • 気配や雰囲気は恐ろしいけれど、物語はとても切ない話。
    美しい花の里で起こる事件。
    過去の因縁。
    母の愛。

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著者プロフィール

大分県出身。講談社X文庫ティーンズハートでデビュー。代表作に『悪霊シリーズ』 『十二国記シリーズ』『東亰異問』『屍鬼』など。重厚な世界観、繊細な人物描写、 怒濤の展開のホラー・ミステリー作品で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『悪夢の棲む家 ゴーストハント(1)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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