過ぎる十七の春 (講談社X文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 75
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  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062552011

感想・レビュー・書評

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  • さすが小野主上。
    心理描写と情景描写の精緻さと迫力の同居。
    それでいてすんなり文章が入ってくるのだから、見事としか言いようがない。

    あと、どうにも主上の書かれる動物が頼もしいと同時にほんわか愛おしいのは、これ、如何。

  • 学生時代に漫画版の前編を立ち読みし、叔母の死の真相が気になっていた作品。
    Twitterの『あやふや文庫』企画でタイトルを教えてもらい、十数年越しに手に取ることができた。

    情景描写がとにかく巧み。
    ストーリーや設定の完成度も高く、20年前の作品だがひっかかりを感じることなく読めた。ミステリーやホラーが好きな10代前後の方に特におすすめ。

  • 【再読】初期のホラー作品ながらすでに怖い。
    容赦がない、というべきか。
    小野さんらしくていい。

  • 文章はかっちり目な感じで、結構なボリュームがありました。

    出てくる怨霊の不気味さ、その怨念の激しさは身震いするほど怖かったです。
    直接的な攻撃に加え、精神攻撃もしてきます。
    怨霊に心が囚われ、そこから必死に逃げ出す場面や怨霊との対決はすごかった!

  • じわじわ来る恐怖…小野主上の力が存分に発揮されている気がしました。
    にしても、情景描写が美しすぎます、主上!
    前半は美しい風景の描写にうっとり、中盤からどんどん心臓の痛いような怖さがきます。
    人間と幽霊の両方の怖さがあって好きです。

  • 常にどこからか見られているような恐怖感
    理解の範疇を超える豹変

    母の愛情は偉大であり、恐ろしい

  • 自分の血筋に掛けられた呪い。呪いの正体とは?
    どちらにしても母の愛は深いなぁと。
    ホラーとしては面白かったと思いますが、何だかしっくりこないと事がちらほら。。。しかし、あっという間に入り込めて途中で辞められない本です。

  • ホラーだけどミステリに近いものがあります。
    作者の秀逸な情景描写と波津彬子氏のイラストが綺麗で
    素晴らしいです。

  • 怖いんですけど。。。

    最後は あっさり引いていったのが少々拍子抜けでした。

  • 日本の怪談のような、雰囲気のあるホラー。
    漫画家の波津彬子さんのイラストも嬉しい。
    この漫画家さん好きなんですけど、雰囲気ぴったり

    桃源郷のような里におこる、人の情の深さと哀しさによる怪異。
    怖いというより物悲しさを感じます。
    主人公の二人の少年の性格の違いが、うまく役立って、ラストの戦いにも生かされているようです。
    描写も美しい。
    小野さんらしさを感じる作品でした。

著者プロフィール

大分県出身。講談社X文庫ティーンズハートでデビュー。代表作に『悪霊シリーズ』 『十二国記シリーズ』『東亰異問』『屍鬼』など。重厚な世界観、繊細な人物描写、 怒濤の展開のホラー・ミステリー作品で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『悪夢の棲む家 ゴーストハント(1)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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