- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062552943
作品紹介・あらすじ
浩志は、父親の再婚をきっかけに家を出た。壁に囲まれた路地を入り、「緑の扉」を開いた浩志を迎えたのは、高校生の一人暮らしには充分な広さの部屋と、不可解な出来事。無言電話、奇妙な落書き、謎の手紙etc.そして、「出ていったほうがいいよ」と呟く和泉少年の言葉が意味するものは…。嫌がらせ?それとも、死への誘い!?-怖い-。しかし浩志の家は、もはやここしかない!息をもつかせぬ本格ホラー。
感想・レビュー・書評
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2015年8月9日読了。
嫌な感じ、を描くのがお上手である、やはり。
長年のファンであるのに読んでいなかった、反省。 -
ラノベのホラー。
和泉の正体が途中で想像ついてしまった。
殺人鬼との格闘シーンは立ち位置がイマイチわかりづらい。 -
「どっかさ、明るいところに遊びに行こうぜ」
和泉はキョトンとぼくを見た。
「――ぼくと?」
2015/03/17-03/23
2023/11/08-11/10 -
昔住んでた地域に戻り、一人暮らしを始めた主人公だが、その借りた部屋はなんとなく嫌な予感がして、昔いじめられて死んでしまった同級生がかかわっているという話。ティーンズ向けだからかもしれないが、ライトな感じで早い段階で和泉の正体がわかってしまった。でもホラーな描写とかはさすがなのでドキドキしながら読めました。
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ホラーノベルゲームみたいな。
こちらはほとんど手直しをしていない、と後書きにあって、十七の春と比べてなんとなく納得しました。
小野主上の幽霊には哀しさがある…。 -
たまたま本屋で、ライトノベルの棚の近くに行ったので。
十二国記シリーズを見かけて、そういえば小野さんはもともとX文庫で書いてたんだったなーなどと思いつつ、「小野不由美」の一角を眺めて、なんとなく買ってみた本。
よくある、都市伝説的な怪談モチーフをこれでもかこれでもかと散りばめたホラー小説。若年齢の女子を対象にした文庫であることを考えると、これ読んだ子は夜眠れなくなるんじゃないかと心配してみたり。
まぁ、私はオトナだからそんなことないけどね……なんて思っていたら、誰も居ないのに台所で「だしパック」の袋が棚から急に落ちて(ガサッ)、猫と2人(?)で思わずびくんとなりました(本当)。
それはともかく。小さな(怖い)モチーフをつなぎ合わせて伏線にして、いろいろな怖さが同時進行でどんどんと積み上がっていく感覚と、怖さそのものもどんどんグレードアップしていく感、単純に怖がらせようという目的のためにもっとも効果的な手段を選んでいくテクニックは、すごいなと思いました。 -
読みのがしていた小野作品を救出してきた。
大多数の人にとっては安息の地であるはずの<我が家>。そこが人ならざるものに侵されてしまったら……? 系ホラーは大好きなので楽しんで読めた。ホラーに限らず自分の家はほんとうに安息の地か、という純文学系統の葛藤もやっぱり好きなモチーフだなと再確認。
延々と不気味な落書きを続ける子どもがいちばん怖かったかな。超自然的な怖さも生きている人間の怖さも味わえる。
最後は切ない。まだ自覚のない子ども時代の過失が鮮やかな傷となって顕現化する分、過ぎる十七の春よりも切なく感じた。 -
読み逃していた小野作品。
ミステリ的に言うと「忘れられた事件」モノです。
うむ怖いw
子供の頃に何年か住んでいた、通り過ぎたような土地に、大人になってから再び住んでみると、懐かしさと共に、じわじわと嫌な記憶が蘇ってきたりする。
転勤族だから、人ごとじゃないんだよぅwwww -
父親の再婚を機に、高校生の荒川浩志はひとり暮らしをすることになった。ハイツ・グリーンホーム、九号室──それは、近隣でも有名な幽霊アパートだった。
無言電話、不気味な落書き、白紙の手紙など、不可解な出来事がつづき、住人のひとりが死亡する。「出ていったほうがいいよ」と忠告する6号室の和泉の真意は?