- Amazon.co.jp ・本 (440ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062564960
感想・レビュー・書評
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河合隼雄さんの「対話」に重点を置いた話。何章かにわかれているが、一つ一つの文章が読みやすく、例えもわかりやすい。「うんうん」と思わずうなずいてしまう話が多い。
第1章 家族と自分(「過保護」が足りない!?
ぶつかりあって生きていく ほか)
第2章 悪と個性(「悪の体験」が必要なとき
「家出」したくなる心理 ほか)
第3章 病と癒し(「病の意味」を掘りさげる
無意識に隠された願い ほか)
第4章 遊びと人生(「やすらぎ」のあるところ
「アソビ」のある人 ほか)
第5章 夢と現実(グリム童話の真実
「遠く」を眺める ほか)
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対話することー自己、他者との理解に繋がる。
二者択一ではなく、多様で曖昧を良しとする筆者の主張に共感。
便利になればなるほど、心は貧しくなる現代。
欲は満たされず、何かにすがらなければ生きていけないのか難しい所。
想像し、何かを創造することで人は新たな道を模索できるのかもしれない。 -
ひさびさ河合隼雄エッセイ。やや時期が早いのか文章が硬いのと、今の自分は無根拠に「増えているようだ」とか言われると拒絶反応を起こしてしまうのはマイナスであった。他は良い。
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新聞や雑誌など、いろいろな所で書かれたエッセイやコラムをまとめたもの。
ほとんどが4ページくらいの短い文章なのだけど、
中盤に出てくる「働きざかりの落とし穴 中年の発達心理学」は、
43ページに渡って中年の心理的問題について書かれている。
具体的な例や心理学の解説がされていてわかり易く参考になった。 -
心理療法という「対話」のプロである著者の考えが味わえる本。
戦後、個人主義を取り入れ、日本特有のしがらみを悪として取り去ろうと努めた結果、現代の日本人は孤立しているという。
そこで、これからは「対話」が大切になってくると。
この本は、様々な他者との対話はもちろん、自分との対話についても書かれています。
特に私は、矛盾した自分の性質についての第五章「夢と現実」の中の片子の話が印象的でした。
対話はすごく心のエネルギーが必要で、それから逃げない、という心構えが大切なのかなと思いました。 -
ベタだけど河合隼雄。
やはりいいことが書いてある。 -
人間と人間は対話するものですが、独りだったら? 上手く対話できない人だったら?
対話するって難しい