地球と生命の起源: 火星にはなぜ生命が生まれなかったのか (ブルーバックス 1248)
- 講談社 (1999年3月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062572484
作品紹介・あらすじ
なぜ地球にだけ生命が生まれたのか?古代から現代まで、だれもが一度は頭を悩ませるこの大問題に、人類はどのように挑んできたのか?探査が進む火星と比較しながら、地球の誕生から生命が生まれるまでの、壮大なドラマを描く。
感想・レビュー・書評
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[ 内容 ]
なぜ地球にだけ生命が生まれたのか?
古代から現代まで、だれもが一度は頭を悩ませるこの大問題に、人類はどのように挑んできたのか?
探査が進む火星と比較しながら、地球の誕生から生命が生まれるまでの、壮大なドラマを描く。
[ 目次 ]
第1章 太陽からのメッセージ
第2章 太陽系の元素組成
第3章 ビッグバンから太陽の誕生まで
第4章 原始地球の誕生
第5章 地球に生命が誕生する
第6章 火星生命への熱い想い
第7章 バイキング探査機の見た素顔の火星
第8章 火星からの使者
第9章 二一世紀に向けての火星探査
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著者は,岡山大,東大海洋研,山形大の教授を歴任してきた海洋・地球化学者.本書はまず,人類がどのようにして地球や太陽系,宇宙の成り立ちについての化学的な視野を広げてきたのかについて,歴史的経緯を概説している.そうした基礎知識と背景に立脚して,現代,地球外での生命の存在に期待を込めて行われている火星探査,それにまつわる様々な話題を解説している(こちらの方が本書の主題であるようだ).内容は理系の人にとっても少し難しい(専門的)な部分はあるかもしれないが,そういった側面を差し引いても,たいへん興味深く読めた.巻末には,著者が執筆の上で情報源の1つとしたNASAのホームページ群についての,解説が載っている.日本人にとっては,自分でNASAの英語ページを開拓して面白い情報を探すのはなかなか大変なことなので,巻末の情報,価値があると思う.