温度から見た宇宙・物質・生命―ビッグバンから絶対零度の世界まで (ブルーバックス)
- 講談社 (2004年10月19日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062574426
作品紹介・あらすじ
数千年も前から使われてきた「長さ」や「時間」に対して「温度」はつい300年ほど前にようやく測定できるようになった。膨張宇宙論が証明されたのも、量子力学が確立したのも、温度の測定によるところが大きい。この現代科学に欠かすことができない尺度である「温度」を道案内役にして、物理学のみならず、気象学、生物学にいたるまで様々なふしぎな現象に迫る。
感想・レビュー・書評
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温度を焦点に、生物学から物理学まで幅広く科学の発見を追っていく内容。
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著者はアメリカの物理学者。素粒子の理論物理学の専門家として知られており、ノーベル物理学賞受賞者であるエミリオ・セグレ氏の甥にあたる。本書は、人間生活の基本的な単位である温度をとりあげ、温度にまつわるいろいろなエピソード、科学的な歴史から現代抱えている環境問題まで、幅広い分野の話を紹介している。長さや時間が過去何千年にわたって理解されてきたのに、温度を測れるようになったのはここ200から300年ほど前のことであり、著者はこの温度に魅了されている。日本語訳も読みやすく、この種の本の中では出色の作品だった。
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[ 内容 ]
数千年も前から使われてきた「長さ」や「時間」に対して「温度」はつい300年ほど前にようやく測定できるようになった。
膨張宇宙論が証明されたのも、量子力学が確立したのも、温度の測定によるところが大きい。
この現代科学に欠かすことができない尺度である「温度」を道案内役にして、物理学のみならず、気象学、生物学にいたるまで様々なふしぎな現象に迫る。
[ 目次 ]
第1章 三七・〇度C
第2章 尺には尺を
第3章 地球を読み解く
第4章 極限状況下の生命
第5章 太陽からのメッセージ
第6章 量子飛躍
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[ おすすめ度 ]
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