量子テレポーテーション―瞬間移動は可能なのか? (ブルーバックス)

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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062576482

作品紹介・あらすじ

測定すると簡単に壊れてしまう量子状態をどうすれば遠く離れたところに伝送できるのか? その突破口は、皮肉にも、アインシュタインが「spooky(きもい)」と言い放った「量子もつれ」を利用することだった。EPRパラドックスに決着をつけ、量子コンピューターへの道をひらく量子テレポーテーション研究の最前線を紹介する。(ブルーバックス・2009年8月刊)

感想・レビュー・書評

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  • 量子コンピュータの有力候補の一つ、光量子コンピュータの理解を深めようと手に取ったが、、、
    用語の解説は少なく、素人に読めるようにとの配慮から数式を使わない、でも文章はあまり良くない。
    結局、ほとんど理解出来ないままギブアップ。
    最後は、大学に入って量子力学を勉強して欲しいと、リクルートか(笑)
    更には、自著を読んで欲しいと、営業か(笑)
    サイエンスゼロのおじさんに解説して欲しい(笑)

  • 図書館で借りた。うーんさっぱりだ(泣)

  • 昨年ノーベル賞候補にあげられていたので、概略を知るために読む。10年前の本なので今はもっと進んでいるかもしれない。

  • 物理学者 古澤明氏による量子テレポーテーションについての解説書。タイトルには「瞬間移動」の言葉がありますが、残念ながらそのような話ではありません。量子もつれの効果を利用して離れた場所に量子状態を転送することです。内容が高度なため、読むには、ある程度物理的な知識が必要だと思います。特に前半の理論については辛さを感じます。ただし、世界で初めて無条件での量子テレポーテーションを成功させた学者なので、後半の光を用いた実験に関する部分は読み応えがあります。もう少し量子力学の本を読まないといけないと思いました。

  • 第1章 位置と運動量の量子テレポーテーション(量子テレポーテーション史の簡単な紹介;量子情報・量子状態とは;量子テレポーテーションの簡単な説明;重ね合わせの状態と波束の収縮;量子エンタングルメント(もつれ);量子テレポーテーションの少し突っこんだ説明)
    第2章 2つの値しか取らない量子テレポーテーション(2分の1スピンの量子エンタングルメント;2分の1スピンの量子テレポーテーション;光子の偏光を用いた2分の1スピンの量子テレポーテーション実験)
    第3章 光を用いた位置と運動量の量子テレポーテーション(光の位置と運動量―波束とは;光の波束を用いて量子エンタングルド状態をつくる;入力波束とエンタングルの片割れ量子Aの相互作用―ベル測定;光の波束を用いた位置と運動量の量子テレポーテーションの仕上げ;筆者の行った光の波束を用いた位置と運動量の量子テレポーテーション実験)
    第4章 量子テレポーテーションの応用(量子コンピューターとしての量子テレポーテーション;多者間量子エンタングルメントとその応用)

    著者:古澤明(1961-、さいたま市、物理学)

  • 本を一度読んでみたが、筆者の日本語が難解なのか、私の理解力が低いのかよくわからない冗長な説明に何が要点かわからず我慢して読んだが理解できなかった。悔しいので、素人向けの量子テレポーテーションについての読み物をWebで適当に探し概要を理解した上で読んでみると、全部ではないが理解できることも多かった。量子の位置と運動量は同時には決まらないが、絡み合った量子では一方の状態が決まればもう一方の状態が決まるので、これを応用すれば瞬時に情報伝達が可能であるという。コンピュータへの応用方法は分からずじまい。

  • 誤解を与えないため、回りくどい表現になっている。読者の過大な期待は裏切られるだろうが、物理に対して正直な書き方で好感が持てる。

    後二書で出てきた、波束のサインとコサインを位置と運動量に見立てる意味が分かった。

    3冊とも読み終わり、同じことを少しずつ言い方を変えてやっているなあと思ったが、手強い、新しい分野なので、どれも無駄にはなっていない。

    とねの日記さんのアドバイスに従って、逆次に読んできたが、間違っていなかった。

  • わからん。

  • 日本を代表する気鋭の物理学者には申し訳ないけど、これは読者を煙に巻くだけのクソ本である。
    この本が判らなくて物理嫌いが増えるのが残念。 これは読者が悪いのではなく、自己満足で書いている筆者の責任である。
    例えばハーフビームスプリッターが光の反射で位相が反転する面としない面のある巧妙なつくりであることを説明せずに当然のように使っている。なまじっかわかっている人間ほど混乱する。
    また状態を示していたはずの+や-が、普通の四則演算として加減算されているところもその発想の飛躍についていけない。
    筆者も反省したのだろう、続編の量子もつれとは何かではいくらか親切に説明している。

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著者プロフィール

古澤/明
物理学者。1961年、埼玉県生まれ。1984年、東京大学工学部物理工学科卒業。1986年、同大学大学院工学系研究科物理工学専攻修士課程修了、株式会社ニコン入社。東京大学先端科学技術研究センター研究員、カリフォルニア工科大学客員研究員、東京大学大学院工学系研究科助教授を経て、2007年から東京大学大学院工学系研究科教授

「2020年 『新版 量子光学と量子情報科学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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