メタボの常識・非常識―健康な人を「異常」にする日本だけのシステム (ブルーバックス)
- 講談社 (2010年5月21日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062576857
作品紹介・あらすじ
疑問だらけの診断基準、効果不明な健康診断、まかりとおる「非常識」を「科学」が斬る。
感想・レビュー・書評
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「なぜ身長に関係なくウエストで決まるのか?」「なぜアメリカでは男性の基準値のほうが高いのに、日本では女性の基準値のほうが高いのか?」
たしかに!そんな疑問にエビデンスを示しながら、ひとつひとつ解説。
医師と業界の癒着だ!利権だ!とヒステリックに書くのではなく、研究結果を紹介し、賛成反対の両論を記したうえで冷静に論が進むので安心感がある。
診断も統計値も解釈次第。ある程度の知識を身につけていないと自分を守れないなあとつくづく思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本で規定されている肥満は、一番健康とされているBMIも含むことに驚いた。極度の肥満は病気につながるが、BMI25~30未満の軽度の肥満は病気の発症率には関わらないので、BMI23~27の最も健康に過ごせる体型を維持できるように頑張りたい。
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自分はあまりメタボ感のない「細い」体型なのだけど、コレステロール値が少しだけ標準より高い。
そんなで気になって気になって本書を読んでみたのだが、コレステロール値に限らず「健康診断の標準のいい加減さ」がよくわかりました。とくに「標準より少し高いコレステロール値」こそ生存率の高い値だと知ってとりあえず安心しました。 -
複雑で簡単には規定できない基準、ケースバイケースだけど、このくらいにしとけばokだろう的な。そうゆうのに健康基準値の角度からデータをもとに論証している。うーん。思ったことは、男性94パーセントの人が異常ありってことで、ちゃんとやってる人は6パーセントに入れる?と思った。まぁこれは反論がいろいろ思い浮かぶ。まぁ今回は知識としていろいろ頭に入ったと思うことにする。あと魚食べよう。
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なぜ身長に関係なくウエストで決まる? 男性のほうが女性より厳しいのも日本だけ!「欧米の常識」とかけ離れた「和製メタボ」の非常識。
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健康診断の血液検査で、コレステロール値や肝臓で分泌される酵素の値でその人の健康状態がわかるということで、40歳前後の人間には血液検査をするようになっている。私の場合これらの数値が基準を超えており不健康なのであるが、この基準値にそれほど科学的な根拠はないものもあるという。
なぜこのようになったかというと、利権関係による所が大きく、基準値を変えてしまうと利益を逸する可能性のある製薬会社や医療機器メーカー、失業する可能性のある医療従事者がいるとのことである。何のための健康診断なのだと憤りを感じてしまった。 -
メタボ検診をはじめ、医療・健康において関心の高い分野に切り込む本。
7の常識と思われている部分に異を唱える。
・中高年になり、若い頃より体重が増えておなかが出ると早死にする
・太り気味の人は標準体重の人より不健康である
・健康診断は健康を保つために有益である
・糖尿病の人は、できる限り強力に血糖値を下げたほうがよい
・高血圧を放置しておくと、大半の人は脳卒中になる
・コレステロールが基準値を超えたら、すぐ治療する必要がある
・高齢になったら脂っこい食事を避けたほうがよい
これらが何故違うのかを本書では、メタボ健診、コレステロール、高血圧、糖尿病、製薬会社、健康診断、高齢者を述べながら解説している。
その中で参考になった。
・太りすぎはBMIが30以上で病気のリスクが上がる
・23-26くらいが生存率高い
・ダイエットより禁酒禁煙
・やせも糖尿病になりやすい
・コレステロール高目が長生き
・健康診断の項目には根拠に乏しいものがある()
・歩く早さが長寿のバロメータ -
ダイエットよりは、禁煙、節酒がよい。
長い息するのは体重が増えた人。
血圧なんか高くてよいことなんかない。
少しくらいメタボの方がよいらしい。