やじうま入試数学 問題に秘められた味わいのツボ (ブルーバックス)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062579131

作品紹介・あらすじ

入試問題の数学といえば、つらい思い出しかないという方は少なくないはず。数学のせいで志望校に落ちた人、

数学がいやで文系に進んだ人……入試のときのトラウマのせいで数学嫌いになった人は、世に跡を絶ちません。

しかし、制限時間とか将来の人生といったプレッシャー抜きに問題をながめれば、入試数学はそれほどイヤな奴ではありません。

出題者も血の通った人間、そして何より数学が好きな人たちです。問題からは彼らがそこに込めた思いが、意外なほど見えてくるのです。

数学のウンチクを語りたがる問題、受験生に熱いメッセージを贈る問題、世の中の厳しさを教えようとしている問題、

数学のおもしろさを堪能できる問題、思いもよらない答えになる問題、見かけのわりに深みがない問題など……

出題者の意図をあれこれ探りつつ、にっくき入試数学を逆に、出来不出来を評価しながら観賞するのも一興ではないでしょうか。

歴史作家にして数学書『13歳の娘に語るガロアの数学』(岩波書店)で日本数学会出版賞も受賞している著者が、中学から大学まで、

膨大な入試問題を渉猟して選んだ29題の「ネタになる入試問題」。ぜひ気楽に、寝ころがってながめてみてください。

数学好きの方はおおいにマニア心をくすぐられ、数学嫌いの方も久しぶりに会う仇の意外に憎めない素顔に気づくはずです。

※たとえばこんな問題があります。

●古代エジプトの分数にあやかった問題 ●「ダイハード3」に登場した油分算 ●未解決問題「コラッツ・角谷予想」からとった問題 

●フェルマーの定理をモチーフにした問題 ●優しそうに見えて鬼畜のような問題 ●1が99個(!)並ぶ問題 ●世界一短い?問題

●ゆとり教育批判と言われた東大の問題 ●受験参考書が間違えた問題など(くわしくは目次をご覧ください)

感想・レビュー・書評

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  • なんか難しい

  • 奇問難問があります。とりあえず楽しめる。

  • 中学〜大学入試の数学の問題から派生するエピソードを添えて紹介されている。クイズ形式で聞いたことがある問題から、ゼータ関数の面白さまで、数学の分類とは離れて自由気儘に展開されている。数の手品として使えそうな内容も含まれている。分数での表現にこだわった古代エジプト、江戸時代に独自に発展した和算からは、時代の背景と先人の知恵が読み取れる。

  • 題材は中学〜大学入試。語り口が平易で読みやすい。難易度も適切で、この手の本の中ではおすすめできる。

  • 中学から大学までの入試問題から「入試数学ソムリエ」が選んだ29問。寝ころがって気楽にながめれば、きっと数学のおもしろさを再発見できます。

  • 中学入試から東大の入試まで取り上げて、色々な数学にまつわる話を読むことができました。
    特に、「ローカルルールの押しつけ」の章については、「確かに」と思いながら読んでしまいました。

  • 請求記号 410/Ki 38/1913

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著者プロフィール

1956年東京生まれ。1997年『算学武芸帳』(朝日新聞社)で朝日新人文学賞、2006年『抗蒙の丘―三別抄耽羅戦記』(新人物往来社)で歴史文学賞、2014年『13歳の娘に語るガロアの数学』(岩波書店)で日本数学会出版賞を受賞。そのほか『小説日清戦争ーー甲午の年の蜂起』(影書房)、『13歳の娘に語るアルキメデスの無限小』(岩波書店)、『方程式のガロア群』『世界はeでできている』(いずれも講談社ブルーバックス)など、数学分野の著書も多数。

「2023年 『「複雑系」入門 カオス、フラクタルから生命の謎まで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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