- Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062582438
作品紹介・あらすじ
インド由来の「食の王者」を巧みに変奏し、新作を開発する日本人。なぜ関西では牛肉、関東では豚肉なのか。福神漬との組み合わせは、いつ生まれたのか-。カレーライス誕生と作り手たちの知恵とドラマ。
感想・レビュー・書評
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カレーの歴史、学びました。小麦から作るのってなんかダマになりそうで心配。本格カレーもお家カレーもレトルトも好きだけど、薄いのだけは嫌〜(ノД`)カレーが薄いのって一番ビンボくさいし、美味しくないよ〜。・゚・(ノД`)・゚・。
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k
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明治5年のレシピはタマネギではなくネギを使いニンジンも入っておらず、そして赤蛙をいれたという。いれたの?カエルを!?・・・想像するだけで恐ろしいが古く140年前からカレーは日本で愛されてきた。もはや日本食である。そんなカレーの歴史からカレーにまつわるおいしい話までカレーだらけの1冊。読後、無性にカレーが食べたくなるかも。
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福沢諭吉が
日米修好通商条約批准書交換のために
幕府の遣米使節団としてアメリカに渡ったときに
サンフラシスコで購入した辞書にカレーの単語を知り
日本語訳した話にはじまり
カレーライスが家庭の料理になるまで
途中、札幌農学校ではクラーク博士のもと
じゃがいも、にんじん、玉ねぎなどなどの
西洋野菜の生産に力を注ぎ
カレーの三種の神器が安定して誕生する話もあり
とてもバランス良くカレーについて
勉強できました
カレールーとレトルトパックの登場が
家庭料理としての地位を築いた要因でした
手作りするもよし、手間ひまかけずに食べるも良し
大阪は小林一三による
阪急食堂での大衆化でカレーがぐっと身近に
東京は帝国ホテルと中村屋で本格西洋料理路線で
カレーが登場
大阪のカレーって
わたくし好みという風で
たいへん個性的に思えるのは、ソースと福神漬が備えつけの
大衆食堂からスタートしか歴史ゆえ、なのかな -
2009年12月21日読了。日本人の国民食「カレーライス」のインドにおける生まれと英国での発展、そして日本での進化・多様化について説明する書。東の高級かつポークのカレー、西の庶民的かつビーフのカレーという日本の東西のカレー差異などは興味深い。私が幼少の頃カレーをぐちゃぐちゃにかき混ぜて食べていたのも、関西流だったのだろうか?洋食屋で食べるような高級カレーを「ライスカレー」、家庭で食べるソース味たっぷりの庶民派カレーを「カレーライス」と呼ぶ、など食べる我々の側にもカレーについては多くの思い入れとこだわり、楽しい記憶があるものなのだ。それだけにカレーは面白い。
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魚食から肉食文化へと変化する戸惑い、反発、受容などなど、当時の日本人の手記も読めて興味深い。インドカレー、イギリスカレー、日本カレーの分析もあり。
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カレー好きの皆さま。とっつきにくいタイトルだけど、意外と面白いですよ。カレーを歴史から極めてみるのもいかが?