- Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062583640
作品紹介・あらすじ
黄色に付随する負のイメージ。権力と護符の色としての赤。美しくも不気味な緑。一五世紀に大流行する黒-。当時の人々は色にどのようなメッセージを込めたのか?色彩に満ちた時代はどのようにして始まり、そして終焉を迎えたのか?さまざまな色から中世ヨーロッパ人の感情生活を捉え直す。
感想・レビュー・書評
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美術、文学を通してその時代色にどのような役割があったのか?どのような色彩感覚があったのか?を考察した本。当たり前に享受していたが昔には色が今ほど細分化されてなかったというのは驚きだった。悲しみが美徳とされてなかったという話も面白かった。
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中世ヨーロッパでは黄色やタンニン色が嫌われたらしい。また、緑も良い意味と悪い意味の両方があっという。などなど。
これらの色の意味がどのようにして出来上がってきたのかが書かれていて大変興味深かった。また、日本とヨーロッパの自然観の違い、気候風土の違いで色に対する認識が変わってくるというのも面白い。 -
青や緑がなぜ相反するものの表象となるのか、道化や芸人が用いた縞模様やミ・パルティを王侯貴族の子弟が身につけていたのはなぜか。中世欧州(ここでは12~15世紀、地域はおもにフランスだが)の人々の心性に迫るものとして、以前読んだ『黒の服飾史』とともに、とても興味深い内容だった。
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TY3a
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これは思いのほか良かった。絵画を見る際のジェネラルな指標にもなる。お勧めです。
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読みやすい。
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中世ヨーロッパにおける色のイメージと、そのイメージがどこから発生したかについての一冊。さまざまな色の使われ方や、色の価値の変転も面白いが、色のイメージが染色技術に左右されるというのが面白かった。
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ヨーロッパ レポート
読みやすい -
ちょっと読みにくい おおむね面白い