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- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062586375
作品紹介・あらすじ
アメリカとは単なる地名でもなければ国名でもない。キリスト教旧世界が新たな大地に作り出した制度空間の名である。1492年、コロンブスにその一端が「発見」された新天地。西洋から見て「無主の地」は「法的所有」の対象となった。征服と植民により獲得され拡大する新世界。そこに教会・旧制度から逃れるように<自由>と<個人の自立>の観念が生い茂る。今や世界の隅々に浸透しているその根強い規範性の由来を探る。
感想・レビュー・書評
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アメリカと言う概念の根源を、植民地政策や所有権の導入に求めた。
唯名論的方法論というのは、歴史や政治の分野で用いられるのは珍しかった(哲学では主要な方法の1つだが)ので、新鮮であった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ヨーロッパの視点から見たアメリカ論で、出色の出来。現在の世の中を見る視点がいかに歪んでいるかがよくわかる。今年読んだ中では最もおすすめ。
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