- Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062616577
感想・レビュー・書評
-
金原瑞人さんの解説で知ったが、作者は『ベイブ』など動物ものを多く書いているそう。それとはまた毛色が違う作品。深い力と知恵を持った鳥(おそらく大鷲?)スカイマスター。はっきりと姿を見たものはいないけれど、森に棲む動物は皆(最初はスカイマスターを疑っていても)何らかの形で自分を救ってもらった/守ってもらった経験から、それぞれの理想像をスカイマスターに投影して慕うようになる。実態を慕うのではないところが面白い。
私はどうしてもイエスと人間の関係のパロディとして読めてしまうけど、もう少し違う角度からも読める作品だと思う。
(14.5.17)
14.10.7追記
ラスト、スカイマスターに命懸けで助けてもらったお調子者の鳥が、結局、(スカイマスターが命を落とすきっかけになった)ネズミ鳥をやめないのがいい。聖書に材料をとっても、動物の本能は偽りなく書いてるというか…ある意味明るい。でもこの場面、人間への風刺でもある??詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
あっさりと最後まで読めるがゴッドハンガーに住む生き物たちの暮らしが活き活きと描かれていて読後暫く作品の世界に浸っていた。目を見ることも畏れ多いと他の鳥たちから畏怖の念を抱かれる「スカイマスター」なる大鳥が、ある種の超越者として森の生き物たちを守護し、導きを示す。鳥たちにとってキリストのような圧倒的存在であるが、一個の生命として「美しい」と感じさせるスカイマスターの生き様は、我々人間の日常では遠ざかってしまって久しい大いなるものへの畏敬の念を心の底からすくい上げて見せてくれる。
-
4062616572 189p 1998・5・25 1刷
-
ずいぶん前に読んで、また読みたいのですがなぜか図書館にない。
-
大きく羽を広げた姿。森の守り。が雄々しく描かれている。随分心に残る話でした。
-
シートン動物記を思わせる動物達の物語。何度読んでも泣きます!!
-
これは面白い。
まさに児童書、だけれどなかなか渋い。引き込まれてしまうような凄い完成度です。