二十四の瞳 (ポケット日本文学館 12)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062617123

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  • 昭和初期の日本の田舎に、おしゃれな女先生が赴任してきた。着物じゃなく、スカートで自転車のモダンガール風。
    驚きつつも子どもたちは先生を好きになり、田舎の大人たちは陰口を叩く。そんなことがあっても、いつか仲が良くなり、日常が流れる。

    ーーと思いきや、子どもたちは家庭の事情で里子に出されたり、先生の同僚は「アカ」と呼ばれ突然逮捕された。自分にとって教育とはなんなのか。もやもやしているうちに子どもたちは成長し、お国のために徴兵されていく。

    話の終わりは、戦後の同窓会だ。生き残った生徒たちと先生、行方がわからない生徒。涙が止まらない先生の場面で話は終わる。

    昔の日本で、よくあった光景なのかもしれない。日本人が忘れてはいけない、ひとりの女性教師の話だと思いました。

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