ステップファザー・ステップ (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.73
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本棚登録 : 9022
感想 : 955
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  • Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062632850

感想・レビュー・書評

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  • 明るくサクッと読めました。

    双子とお父さんの今後も読みたい!

  • 何度読んだことか
    少年が主人公のものはどれもおもしろい。
    宮部みゆきくささが薄い

  • 主人公の名前が出てこないせいか、読み進める内に自分ごとのように主人公に感情移入してしまい、双子が愛しくなってくる。

    心がささくれだってる人、ぜひ読んでほっこりしてほしい。

  • かなり昔に読んだものを再読。
    心がポカポカして、あたたかくて、癒される。

    たくさん好きなシーンはあるけれど、全体を通して、双子のことを「あの双子」とか、「今出新町の双子」とか言っていたのが、最終話直前には自ら「俺の双子たち」と地の文で呼んでいる「お父さん」に見える心の変化が一番好き。
    「子供が空けた穴は、女でも、酒でも埋まらない。」とかさ、泥棒の一人称でハードボイルドものみたいな印象もあるのに、この温かさ。好きだなぁ。
    宮部みゆきは老人と子供書かせたら天下一品というし、実際この作品に出てくる双子も、「柳瀬の親父」も可愛い子供に素敵な老人だけど、何より主人公に感情移入して、双子とうまくいかないシーンでは涙を流してしまうくらい。
    これ、自分が親になってからの再読というのもあると思うけど、あたたかいだけでなく切なさもあって、でも優しい気持ちで読み終わることができるので、心が疲れてる時にこれからも読み返したい。

  • 初読み(購入)は15年くらい前なので、表紙が違うバージョンですが…

    ミステリーかというと違う気がするけど、ストーリーやセリフの掛け合いがテンポ良くスルスル読み進められて、普通に面白いです。
    日常系ミステリーに近い…のかな?
    泥棒ではあるけど『悪』ではなくて、人間味あるところがまたいいなぁと思う。
    設定は現実にはありえないだろう事だけど、登場人物達はどこかにいそうな感じな親近感と好感が持てるので、そんなに気になることでもなかったです。

  • 58

    宮部みゆきってめっちゃくちゃ読みやすいの!
    すらすら~って頭に入っていくし、そしてなにより抜群に面白い。出てくるキャラがめちゃくちゃいい。
    最初無理やり父親にさせられた泥棒が、どんどん双子に愛を注いで、最後は柳瀬のおじいちゃんと一緒に息子を奪還するのがとってもすてき。
    画聖もいいキャラしてて、憎めないなぁ。

    面白いだけじゃなく、葛藤とか、せつなさとかも上手く描いてる。先生がんばれ。

    ロンリーハートが特に印象に残ったなぁ。

    1993年刊行なのに色褪せない面白さ、すごい!

    あー面白かった!

    20190811

  • ドラマがおもしろかったから読んでみた。原作もおもしろかったけど、ドラマ化での設定変更が秀逸。

  • 宮部みゆきって読んだことあるようで意外となかった。「龍は眠る」と「誰か」くらいかな。
    両親が不在の双子が、隣の家に落ちてきた泥棒を助けたことと引き換えに父親代わりを頼むという話。
    この双子ちゃんが何とも愛らしくて。賢くてしっかりもので。泥棒のお父さんも人間味があっていいんだよね。
    スリリングな話なんだけど、なぜか読んでほっこりする小説。

  • 1996年の作品。
    コメントの評価が高かったため
    購入してみた。

    読者に話しかけるような作品であるが
    内容的にはライトノベル?
    現実味が薄くて
    ミステリーと呼ぶまでの
    謎解きは無い。
    しかし、これが読み進めるウチに
    不思議と出演者?の
    人間味にはまっていく。

    読みやすいのでサクサク読める
    1日で読了!

  • 宮部さんの小説は、ほとんど大好きなのですが、あえて一冊を選ぶ!としたら、実はコレが一番好きかもしれません。

    ものすごい、優しいんですよね。あったかいし、ユーモアテンコ盛りだし会話文の文章や、主人公の独白も、ウィットがあって洒落てるし、もう良いところしか思いつかないです。あ、ちゃんと、切ない哀しい部分も、ちゃんとあるし。

    ヘヴィーな作品もあるし、時代劇もあるし、愉快な作品も哀しい作品も色々イロイロあって、宮部みゆき、という人は、とんでもない幅広い作風だと思うのですが、根幹のところでは、めっちゃんこ優しくて温かくて、人間を信じてるんだろうなあ。

    この作品を読むと、そう思えて仕方ないんですよね。いつまでもいつまでも大好きなんだろうなあ。

著者プロフィール

1960年東京都生まれ。87年『我らが隣人の犯罪』で、「オール讀物推理小説新人賞」を受賞し、デビュー。92年『龍は眠る』で「日本推理作家協会賞」、『本所深川ふしぎ草紙』で「吉川英治文学新人賞」を受賞。93年『火車』で「山本周五郎賞」、99年『理由』で「直木賞」を受賞する。その他著書に、『おそろし』『あんじゅう』『泣き童子』『三鬼』『あやかし草紙』『黒武御神火御殿』「三島屋」シリーズ等がある。

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