たこやき: 大阪発おいしい粉物大研究 (講談社文庫 く 40-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062638005

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  • 真菜さんは大学生のころ、卒業論文のテーマを「お好み焼き」にするか、「たこやき」にするかでずいぶん迷ったそうです。そんなもんどっちでもええやろ、あるいは、そんなもんが論文のテーマになるんかいな、といったところが第一印象でしょうか。ところがそれが立派な本になってしまう。よう「たこやき」1つでこんだけ話広げたなあ、ほんまに。文献研究ではありません。「たこやき」の文献なんてそんなにあるわけない。ほとんどが聞き書きです。たくさんの人にインタビューをしています。これは貴重な現代風俗の資料となっていくことでしょう。ところで、真菜さんは京都を中心に活動している現代風俗研究会(略して現風研)の古いメンバーの1人です。実は私もちょっとその会に顔を出していたこともあり、昔は薬局前の人形を調査したりなんかもしてました(一応、フィールドワーク)。ほかにも、カップルの手のつなぎ方、カレーライスの食べ方など、どうでもいいようなことを必死に研究している人はけっこういるんですよね。これが。ああ、たこやき食べたい。たこやきおごるって言ってるのにマクドの方がいいなんて言わないでよね。追記 上に登場しました「現風研」の1998年年報の中に私は「カフン症な私」という記事を書いています。よかったら大きな書店で立ち読みするか、図書館ででも読んでみて下さい(なかったら注文してみて)。現代風俗研究会編「不健康の悦楽・健康の憂鬱」(河出書房新社)1998年発行

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著者プロフィール

西宮市生まれ。立命館大学の卒論のテーマにたこやきを選んで以来、たこやきの調査、研究の第一人者として活躍。代表作は『たこやき』(講談社文庫)。日本コナモン協会会長。

「2003年 『大阪たこ焼33ヵ所めぐり2003年度版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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