眠れぬ夜の報復 (講談社文庫 お 35-22)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062646192

感想・レビュー・書評

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  • 2017年13冊目。
    「眠れぬ夜の殺人」から間を開けずに続編。
    いやー・・よくできてるなぁ・・。
    相変わらず3人の絡みもいいし、ホントに1つ1つがつながってく感じとかもうあっという間に読んでしまった。
    もちろん、やはり今とは色々勝手が違うから、んー・・って思うところもあるけど、それでもやっぱり面白かった。
    あたしは、続編の方が好きかな。


    2022年8月再読。
    やっぱ好きだなぁ…ソーレンw
    眠れぬ夜の殺人から続けて読んだ。
    今回の再読では最初の方が好きかも。
    法月綸太郎の解説読んで、あーそうだったのかーと納得しつつさみしくなった。

  • 名探偵が登場しないのが岡嶋さんのミステリーだと思いますが、眠れぬ夜には名探偵が出て参ります。
    時効を迎えてしまった事件の手がかりが見つかり、事件をほじくり返すために反社会的な行動に出る男性。それを追いかける名探偵とサミー&ソーレン。シリーズ中いちばん痛快でした。私もカプセルホテルに一週間くらい閉じ込められたい。Kindleと一緒にお願いします。

  • 16年前、押し込み強盗に両親と妹を殺されたプロボーラーの草柳。彼は仕事で出向いたボーリング場で、当時、盗まれたボールを偶然見つける。持ち主を見つけ、そこから犯人を探し出そうとするが、時効が成立しているため、警察は取り合ってくれない。独自で捜査を進めた草柳は強行突破に出る。 捜査第0課シリーズ第2弾。
    長編では唯一のシリーズもので、しかも事実上、合作者最後の作品。

    パーフェクトな菱刈、色仕掛けで犯人たちを罠にかける聡美、お調子者で推理力にかけるが行動力は抜群の相馬は健在。 時効が成立してしまった事件ということで、はなっから捜査第0課が動き出す。 今回は前作ほど入り組んだ事件ではないけれど、草柳や犯人、そしてその周辺の人物それぞれに動きがあって楽しめた。

  • 「眠れぬ夜の殺人」を読了後、すぐに読み始める。
    あいかわらずテンポよく読み進める事ができる作品。
    内容的には前作の方が面白いが、この続きが読めないのは残念。。。

  • 2013年3月7日読了。
    『眠れぬ夜の殺人』と混同していたのか、完全に見落としていた作品。まだ未読の岡嶋作品があったことに歓喜しました。コンプリートBOX万歳!です。
    ただ、ストーリー的には前作の方が圧倒的に面白かったかなぁ。彼らのような特殊なチームが動くには、事件的に弱い気がしました。

  • これ、シリーズものだったのか! 解説を読んで初めて知ったぞ。
    何はともあれ岡嶋二人のミステリはドラマみたいだ。過去がある。伏線がある。エピソードにドラマがある。今回はそれにキャラ立ちした登場人物が関わり、そこがまた面白おおおおい!

    時効が成立した事件。遺族でプロボウラーの草柳が、盗まれたはずのボールを偶然目にした時、真相解明に向けて事件が動き出す。彼がとった方法とは――…。彼と協力者の女の周辺をこそこそ嗅ぎまわる、謎の集団。尾行、変装、色仕掛け。何でもなりな彼らの正体は果たして――?

    小さな事実から大きな闇を手繰り寄せるって、よくある展開だけれど、岡嶋二人が書くと、無駄なく引き締まった仕上がりなんだよ。だから尚のこと面白いしスイスイ読める。
    さまざまなな人々の場面から、徐々に明らかになる過去の事件の真相は、何段構えかってほどで。草柳の取った方法にまず驚き、穴があるそれをサポートした彼らの正体は快活で。そして真相は、また凝っていて。
    うん、面白いぞ!

  • 岡嶋二人らしく一気に楽しく読める。ただし、後半は犯人よりも捜査0課が草薙をどうかばって事件を落ち着かせるか。本当の犯人をどう裁くかになっている。

  • 驚いた。軽い感じを期待したんだが、けっこうボイルド系。必殺仕事人みたいな3人組が悪事を暴くって筋なんだが、いったいどうなってるの? どうなるの? というワクワク感がなかなかのもの。

    ボーリング(これ作者の物語でよく出てくる気がする)がキーになるだけに、ちょっと馴染みにくいのだが、トリックというよりも展開が面白いと思う。

    合作は本作で終わりらしい(理由は不明)。記念の書かな。

  • やっと見つけた「捜査0課」シリーズ第二弾。
    相変わらず必殺仕事人のノリでテンポよく楽しめた。

  • 物語の展開やテンポがよく、あっという間に読んでしまいました。
    さらにこの「捜査0課」のシリーズが読みたい!と思いましたが、これが岡嶋二人さんの最期の作品ということに残念に思います。
    前作も今作もたいへんおもしろかったです。
    ありがとう!

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著者プロフィール

岡嶋 二人(おかじま・ふたり)
徳山諄一(とくやま・じゅんいち 1943年生まれ)と井上泉(いのうえ・いずみ 1950年生まれ。現在は井上夢人)の共作ペンネーム。
1982年『焦茶色のパステル』で江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。86年『チョコレートゲーム』で日本推理作家協会賞を受賞。89年『99%の誘拐』で吉川英治文学新人賞を受賞。同年『クラインの壺』が刊行された際、共作を解消する。井上夢人氏の著作に『魔法使いの弟子たち(上・下)』『ラバー・ソウル』などがある。

「2021年 『そして扉が閉ざされた  新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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