- Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062648981
感想・レビュー・書評
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主人公が達観しすぎていて、あまりのめりこめず。
動じなさすぎるのは、魅力を感じないのかも…。かっこいいけど!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
奥さんが自殺してから銀座の古いお家で牛乳とドーナツを食べながらボーっと生活していたアラフォーの元優秀なデザイナーのおじさんが、学芸員だった奥さんの自殺の理由と彼女の実家にあったファン・ゴッホさんの幻の『ひまわり』を焼失させるまでのお話。
たぶんおじさん向けの本なんだと思う。
出てくる女性たちが全然生きていないもん。
男性たちはバリエーションがあって、みんな人間っぽい血が通っているんだけど、女性たちは理想化されてるっていうか地に足がついていない感じ。
男性読者にはススメるけど、らじはなんだかイマイチでした。
ファン・ゴッホさんの『ひまわり』も小道具って程度だしね~。 -
オチがもったいない!
と読了後にがくっとした。
…が、静かで動きの少ない序盤を乗り越えたらもう目まぐるしく躍動感ある展開にのめり込む。
何より登場人物の描写が上手で頭の中で想像しやすい。これは魅力的な要素。
結末さえ何とかなれば…と願わざるを得ないが、読む価値は十分にある。 -
『この時代にだって、多くはないだろうけど少数の人間はたしかに誠実によって動く。あるいは動かされる。
だけどいま、はじめてこう思った。そんなものにはもうカビがはえている。ひとり誠実であろうとするだけなら、はた迷惑なだけかもしれない。人をうんざりさせるだけかもしれない。
そういう質のわるい、始末におえない誠実さというのもある。うさんくさくて、気分がわるくなってくる。』
良かった。『テロリストのパラソル』のような疾走感はなかったけど、緊張感と切迫感漲る作品だった。非常に気に入ったので『てのひらの闇』『名残り火』『シリウスの道』も購入。 -
2014/04/03購入
2014/04/14読了 -
覚えてない
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本書をもって藤原作品の再読も終了。
やっぱり亡くなったのが残念でなりません。