- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062649575
感想・レビュー・書評
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義元健在の今川家に従属している未来の徳川家康こと松平次郎三郎が、里帰りした岡崎で松平家の総領として先々代からの因縁に立ち向かう様をミステリ仕立てで描く。主人公が死なないのはわかっているのに先が気になって一気に読んだ。祖父清康と父広忠がしっかり描かれているので、旧題の『最後の総領』が内容的にしっくりくる。関ヶ原以降の老獪さは微塵もなく、三方ヶ原の時にみせた熱さが爆発するような権現様は若獅子ぼいけれど。戦国好きな人にはぜひオススメしたい。
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今川家に保護されていた元信が本拠のある三河に里帰りをした際の話とその時に語られた、松平家の血塗られた過去について、描かれています。
とはいえ、ほとんどが元信についての話ではなく、4代前の松平長親から父広忠までの松平家の歴史についてが多く、それを踏まえて、現在命を狙われる元信の話へと、話が広がっていきます。
そういう意味では、元信が家督を継いだとはいえ、今川義元の保護下にあり、松平家がいかに弱い立場であったが、この話を通じて、感じることができました。
↓ ブログも書いています。
http://fuji2000.cocolog-nifty.com/blog/2008/02/post_25a0.html -
駿府・今川義元の庇護下で元服した松平次郎三郎(後の徳川家康)は故郷・岡崎へ戻る。戦国武将・松平家総領としての勇猛果敢な日々が始まる。だが松平家当主二代にわたる非業の死の真実が明かされ、次郎三郎にも危機が…。若き家康の凄烈な行動を描く長編歴史サスペンス。
2010.4.9読了