荒野のコーマス屋敷―メニム一家の物語 (ザ・メニムズ 2)

  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (383ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062654029

感想・レビュー・書評

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  • 「ケイト伯母さんが縫いあげた等身大の見事な人形たち。屋敷の主として人間同様に暮らす、愛すべきメニム一家の物語『ブロックルハースト・グローブの謎の屋敷』に続く、注目の話題作。ブロックルハースト・グローブが壊される…。メニムー家にまたまた舞いこんだ一通の手紙…。高速道路建設計画が、住みなれた屋敷を直撃する。やむをえずコーマス屋敷に引っ越したメニムたちの目前には、見渡すかぎりの荒野が広がって―。ガーディアン児童文学賞受賞作家の傑作、第二弾。」

  • ストーリーはもとより、こだまともこさんの訳も、佐竹美保さんの挿し絵もとても好きだ。

  • メニムシリーズの2巻目

    この巻、とても好きです。
    1巻を読んだ人は2巻もぜひ読んで欲しい!!
    アルバートは良い奴です!

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    荒野のコーマス屋敷
    メニム一家の物語 2

    1996/04/20.第1刷発行

    作者:シルヴィア・ウォー
    訳者:こだまともこ
    発行所:株式会社講談社

    -------------カバー袖より
    問題のこの水曜日の朝、ミス・クィグリーは玄関ホールに乳母車を押して入り、慎重に鍵を鍵穴から抜いたあと、ふと、下を見てドアマットの上の手紙を見つけた。
    つまみ上げた。
    宛名を見た。
    鼻をフンと鳴らした。
    「ヴィネッタ、お手紙が来てますわよ」奥に声をかけた。

    ケイト伯母さんがさんが縫い上げた等身大の見事な人形たち。屋敷の主として人間同様に暮らす、愛すべきメニム一家の物語「ブロックルハースト・グローブの謎の屋敷に続く、注目の話題作。---------------

    表紙絵画像は黒っぽく陰湿な雰囲気ですが実際の本はそれほどでも無いです。でもまぁ、画像があるだけありがたいか。結構古い本だし。

    あなたの足元に 私の夢を 広げました。
    そうっと 歩いてください。 夢の上を 歩いているのですから。
    W・B・イェーツ「葦を渡る風」
    ------------------------

    手にした理由
    この物語は メニム一家の物語の2巻に当たります。
    1巻では面白い設定で書き進められたお話を楽しみました。
    (たぶん、多くの日本人と同じように、青いメニムが一番好きかも)などと思いながら本を閉じ、さて、次はどうしようかな・・。ってそのままにしていましたが、気が向いたというか、廃本になる前に読んでおいたほうが良いかな、今ちょっと時間が取れそうだし・・・。
    目次を眺め、さて、どうなることやら。前作で仲間に加わった娘はどんな活躍をしてくれるかな…。
    ------------------------------------
    ケイト・ベンショウ
    故人、この人形たちを作った人
    年配の女性 くすんだツイードのスーツ。こっくりしたピンク色のセーター。かたい白髪をきれいにカットした髪から茶色い皮の散歩靴。(ちょっと時代遅れ)活発そうな女性。鋭い茶色の瞳、若さに溢れ、丸い、柔らかい頬は熟れた桃の色。シワもほとんど目立たず、本当に感じのいい人。
    「あなたのおじいさんは私の甥」
    メニム一家の危機に対し、故人で、これら(人形)の作り主のケイトが血族の甥っ子に手助けを求めた。

    メニム一家が暮らす(棲む)ブロックルハースト・グローブが、高速道路建設の予定地に該当し、家を取り壊すため退去を迫られることになる。人形たちが住むところが無くなってしまう?
    人形たちの造り主、ケイト伯母さんは、血族のアルバート・ポンドを動員してなんとか人形を守ろうとする。


    新しい娘 ヌオバ・ピルビーム、人間のアルバート・ポンド ご近所のフライヤー一家(1巻にもチラッと出てきた)
    スーピーは今回、物分りの良い人物ではなく、むずかしい(手強い)状態で登場する。思春期の男の子はそんなものかもしれない。
    スーピーに絡む人間の悪ガキ共として登場するこどもは別の巻でも出てくるそうだ。
    5巻まで有るうちの2巻目。
    楽しめました。

    私ならコーマス屋敷で十分だと思うけれど、自分の生き方を自分で選べる(自分が選ぶ権利と、その結末に責任を負う義務がある)文化のある国のお話だなぁ。
    人間世界と関わるときの、不自由さや、トラブルが無いと物語は転がらないというのもあるんだろうな。コーマス屋敷で、静かにトラブルも無く人形たちが永遠に暮らしました。ではフェードアウトしておしまいだもの。
    ってことは、5巻で物語はどう終わっていくんだろう?果たして?

  • またまた手紙が舞い込んだメニム一家。ケイト伯母さんの親戚と言う人間がよこした手紙は、ブロックルハーストに高速道路が架かるという。手紙の差出人であるアルバートがやってきて、メニム一家はアルバートが持っているという古い荒野の屋敷へ引っ越すことになり…



    2作目はついにメニム一家に接触する人間が現れた。まぁ、都市計画問題が出てきた以前に、誰が信頼をおける人間がいないとこの一家はこの先やっていけるのかと少し心配はしたよね。


    しかし、荒野の屋敷はみんなのフラストレーションが溜まりまくって大変だった。相変わらずのアッピルビーはバイクで逃走するし、スーピーはなんだか死んだようになるし。そして、誘拐されるスーピー!でも、あの男の子はいい子だったのかもなぁ。優しかったし。ごっこ遊びのつもりだったかもだけど、他の3人が乱暴なことをしても彼だけは優しかった。


    無事に家に戻って来れて良かったけど、やはり戻ったら戻ったでアルバートのことがある意味邪魔になるのはどうなん?って思ってしまったのも事実。人形に恋をしてしまうのはありえないし、人形が人間に恋するのもダメだし。だけどなんだか…ってかんじはあった。


    3作目もあるのか。また機会を見て読んでみるかな。


    2020.7.25 読了

  • シリーズ2冊目で
    やっと登場人物が把握できるようになったので
    面白くなってきました
    スービーが巻き込まれる
    布の人形らしいエピソードもよかったです

  • 人形に命があって、一家で生活するなんて、夢があって楽しそう・・・

  • 切なくてほっこりします

  • 前巻で散々一家を騒がせてくれたアルバート・ポンドから再び手紙が!そして人間と関わらないように日々を過ごしている一家を重大な問題が襲う。

  • ケイト伯母さんが縫いあげた等身大の見事な人形たち。屋敷の主として人間同様に暮らす、愛すべきメニム一家の物語『ブロックルハースト・グローブの謎の屋敷』に続く、注目の話題作。ブロックルハースト・グローブが壊される…。メニムー家にまたまた舞いこんだ一通の手紙…。高速道路建設計画が、住みなれた屋敷を直撃する。やむをえずコーマス屋敷に引っ越したメニムたちの目前には、見渡すかぎりの荒野が広がって―。ガーディアン児童文学賞受賞作家の傑作、第二弾。

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