縄文の生活誌-改訂版 (日本の歴史)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062689267

作品紹介・あらすじ

何万年前から、列島に人類は住みはじめたのか?大陸・東アジアとの交流は?後期旧石器時代人の「遊動生活」から縄文人の豊かな「定住生活」までを探る。食料の栽培・貯蔵技術を持ち、自然の恵みとともに生きた人びとの衣食住や生と死までを三内丸山遺跡などの復元を通して再現。

感想・レビュー・書評

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  • この書籍は、2002年までに解っていたことを書かれています。
    ただ、2000年に発覚した「考古学研究者の藤村新一による日本旧石器時代捏造事件」によって改訂されたものです。

  • 2002年刊行。

     いわゆる発掘捏造事件後に改訂されたもの。
     そもそも、当時の縄文時代の研究が、捏造事件によって発掘された遺物に依拠していたこともあり、混乱が否めない書籍である。

     著者の真摯な姿勢は好感度大であるが、本書刊行時から10年以上経過し、捏造事件の混乱が収まった現段階における最新の研究成果を見てみたいところである。
     文庫本版ではどうなっているのだろうか。

  • <預>

  • 捏造事件発覚の直前の出版。冒頭から旧石器捏造の藤村新一氏を誉める言葉。「彼が遺跡を探し求めて歩く範囲がそのまま、前期・中期旧石器文化が確認された範囲と同じであるのも、彼の業績のすごさを証明している」(旧版P24)今回の事件の衝撃の大きさを痛感しました。従って、読んでいてほんとかなと思ってしまいます。著者にはいかにも気の毒でした。しかし、縄文時代は新石器時代。発掘された内容に基づく「小さい物語」は当時を思い出させる臨場感があります。同じ場所で古代の人が実際に生きていた!ロマンを感じる本でした。講談社として絶版にすべきで、見識を疑われかねないという記事でしたが、読んでみてそれはそうとしても、大変面白かっただけに、著者に気の毒です。

  • 藤村氏の活動に深くかかわっていた筆者だけに、捏造に関する補論をよんでも、なぜ捏造が見ぬけたかったのか本当に疑問。捏造事件の筆者のかかわりについては世間でいろいろ言われているためどうしても客観的に評価するのは難しいが、そういうのを抜きにすると、旧石器時代、縄文時代の人々の生活を物語調にして実感させやすいような工夫がなされており、なかなか読みごたえがあった。1000年以上も続いた縄文時代。あきらかに日本人類史上、もっとも長い時代であり、この時代の人々の生活を考えることはとても大事なこと。祭祀を中心にまとまりを図っていた縄文人。震災後の日本人にとって大事な人との絆の根本が縄文人にあると感じた。

  • 日本の歴史(01)
    縄文の生活誌 旧石器時代〜縄文時代
    ISBN:9784062689267
    ・岡村道雄(著)
    講談社
    2002/11/10出版
    374p 19cm(B6)



    ◆要旨 (「BOOK」デ−タベ−スより)
    何万年前から、列島に人類は住みはじめたのか?大陸・東アジアとの交流は?後期旧石器時代人の「遊動生活」から縄文人の豊かな「定住生活」までを探る。食料の栽培・貯蔵技術を持ち、自然の恵みとともに生きた人びとの衣食住や生と死までを三内丸山遺跡などの復元を通して再現。

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    ◆目次 (「BOOK」デ−タベ−スより)
    第1章 列島最古の文化を求めて
    第2章 「新人」たちの登場-後期旧石器時代
    第3章 縄文文化の成立
    第4章 三内丸山遺跡の生活誌
    第5章 関東・中部地方の縄文集落
    第6章 縄文人の一年-前期・中期定住社会の生活基盤
    第7章 縄文人の一生-生と死と祈りの心情
    第8章 大規模集落の解体と祭祀的社会
    第9章 「縄文時代の終わり」は、何を意味するか


  • 違った意味で有名になってしまった本;

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