死神うどんカフェ1号店 三杯目 (YA! ENTERTAINMENT)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062694902

感想・レビュー・書評

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  • 死神うどんカフェに新たなメンバーがやってきた。彼が担当している「死人」には希子たちの知り合いの人物で……。「死」に近づいたことのある、「死」を想ったことのあるこどもだからこそなお話がよかった。

  • また少し変わっていく彼女の姿に励まされます。

  • 死神がうどん屋を始めた三冊目。
    恐らくシリーズを通しての問題に、一応の終止符が打たれたのではないか、と思う三冊目。
    大変参考になる『大人』が登場する。

    が、しかしながら一つものを言いたいのは、このお話で副核となっている大人の存在についてか。
    悪い大人と良い大人がいる、とこの話では告げられているが、大人は二種類で分別できる程に簡単なものではないし、同様に子供もそうだ。ってか、まず人間として考えると、単純過ぎるだろう、この解釈は? と首を傾げたところもあった。
    だがまぁ、面白かった。
    今のところ三冊読んだが、三番目に面白い。

  • 生きがいを与え合うような人間関係の輪が読んでいて心地よい、そして、三田くんがいろいろな意味で一歩踏み込んだ会話をするようになった3巻

    ①主人公2人の関係について
    三田くんと希子さんの関係が絶妙だなとなんとなく思った。
    ・生身の人間では、希子だけが三田くんのことを正しく認識できる。(新しく人間関係を開拓していく可能性はある?)
    ・いろいろな場面で二人は価値観が似ていることが分かる。
    ・それぞれの男性性・女性性の違いが現れている。
    ・希子の親子問題を三田くんがフォローしたり、三田くんに負い目を感じさせないように希子が気遣ったりして、お互いに補い合っている。
    ・一人称小説で常に希子視点なので、三田くんが希子のことを実際どう思っているか、声と表情に現れた部分以外は明確になっていない。

    なんか不思議な感じ。今後二人の関係どうなっていくんだろうなー。

    ②栄くんについて
    人は必ず死ぬという事実が、生きていることの意味を消し去り、自殺未遂を引き起こすということ、不思議な感じがする。
    半死人と向き合うことで死ぬことについて問い直したこと。無意味感を払拭するような人間関係に触れることができたこと。
    生死も大きなテーマの一つなんだろうけれど、いろいろとバランスをとって描くのが大変そうな。
    辻村深月『ツナグ』の文庫の巻末の解説に描かれていたことをなんとなく思い出した。

    ③須磨さんについて
    お金を受け取るに値するかを見極めるための書類。借用ではなく投資であることを伝えて、金額の重みを意識させ、目の前で一対一の状況で書かせるという戦略。

    それでもウソを書いてしまう人っていそうな気がする。ちゃんと負い目を感じて立ち去っただけ、良心が働く余地があったということなんだろうなぁ...

    須磨さんが、まだ大人になっていない人たちを体と頭で守ろうと思うようになったのには、どんな理由やキッカケがあったんだろう。そして、どうやってその術を身に着けたのだろう。
    _____
    ということで、とかく登場人物が魅力的で惚れ込んでしまったので、一気に読めた。

  • 図書館より。

    さらりと読了。
    シリーズを続けて読んできて、何となく気になり始めてきた感じ。
    素敵な大人になりたいものだ。

  • 死にたいわけでもないのに自殺を繰り返す理由とは?死ぬのが怖すぎると生きていられないって…。

  • 希子はよく泣くなー

  • シリーズ三杯目。
    あの時助けた男の子の話。
    心を閉ざしていた希子ちゃんが、変わっていく過程で、「生きること」を考えた前巻から「死ぬこと」を考える今巻。
    死ぬことへの恐怖心は忘れてはいけないけど囚われてもいけない。

    須磨さんはかっこいい大人。
    しかしその須磨さんに対する希子ちゃんの考え方や対応の仕方も非常に好感。

    表紙のサマードレスめちゃくちゃ可愛いな!

  • チビ1号、小学校図書館にて

  • シリーズ3作目。
    今作は心揺さぶられる出来事が多かった。
    希子がまたひとつ成長し、目黒先輩も一歩踏み出し、読み終えて清々しい気持ちでいっぱい。
    1作目よりも2作目、2作目よりも3作目。読み進めるごとにはまっていく感じ。次作も楽しみです。

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著者プロフィール

『ユリエルとグレン』で第48回講談社児童文学新人賞佳作、日本児童文学者協会新人賞受賞。おもな作品に「お面屋たまよし」シリーズ、「死神うどんカフェ1号店」シリーズ、『メイド イン 十四歳』(以上、講談社)『墓守りのレオ』(小学館)など。「少年Nの長い長い旅」(YA! ENTERTAINMENT)と「少年Nのいない世界」(講談社タイガ)両シリーズを同時刊行して話題となった。『拝啓 パンクスノットデッドさま』(くもん出版)で日本児童文学者協会賞を受賞。

「2023年 『化け之島初恋さがし三つ巴 2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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