怪盗グリフィン、絶体絶命 (ミステリーランド)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062705783

感想・レビュー・書評

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  • 怪盗コンテストとかいかにも子供向けなつくりから割と凝ったものをお出しされたなぁという印象。
    まあでも怪盗要素はあんまりないし、ラストのヒロインとのやりとりも含めてちょっと007感あったな。依頼元もあいまってスパイ感が強かった。

    ガルバンゾー、何度出てきてもガンバルゾーに空目してしまってダメだったしバチアタリーノはどんなに緊迫した場面でも笑ってしまう。グリフィンが普通の(?)名前でよかった。
    呪いの人形をお互い入れ替えていたガルバンゾーとバチアタリーノ、権力者の孤独と猜疑心を感じて悲しくなってしまったな。

  • 後書きにエルマーの冒険を読んでいた、と。
    やはり名作なのか。。


    機転がきく、というのはこういう事なのだろうな、という感想。
    ルパンのように声を変えたり、特殊能力があるわけではないが、何手も先を読んでの行動なのだな、と後の解き明かしで判明する。

    ちょっとややこしくもあるけれど
    全てが理解できなくてもわくわくしながら読み進められる。

  • ミステリーランド(少年少女向け)シリーズということで、良い意味で子供向けらしい作品に仕上がっている。
    二転三転四転五転する展開で大人でも十分読ませる内容に仕上がっている。

    綾辻のミステリーランドはとてつもなくひどい出来だったが、法月のは子供向けとして推奨できる良作。

  • だいたい怪盗ってなんだ。怪しい盗っ人ってところか。てか既に怪しいってことなのか。ってわけじゃないけど、なんか懐かしい響きを持たずにはいられないわけで。しかも絶体絶命だし。ってことはもうダメじゃん。ってことでもないんだけども。とはいえこういう懐かし気というか、子供だましというか、そんな雰囲気に負けじと本文も文字数少な目だし、MIシリーズの焼き直しみたいなストーリーだけど、さくっと楽しめて良いんじゃないか。
    そんな事より、ハイスクールに通う子供を持つ母親と並んで似合いのカップルと言われるグリフィンの絵がせいぜい中学生だろって感じなのが、どうにも気になって仕方ない。絵の力ってスゴイ。

  • 挫折

  • まぁまぁ

  • フツーに面白かったけど、最後がちょっと…。
    迷信は迷信でしかなかった、っていうのが残念。

    (似)
    〈怪盗ニック〉シリーズ/エドワード・D・ホック

  • 良く出来たお話で面白かったです。前半の伏線が最後にきちんと納まっているところは流石です。ルパンやホームズが好きな人には堪らないと思います。
    最後の謎解きがちょっとややこしかったのと、政治的な箇所は子どもにはちょっと難しいかなと思いました。

  • 読んでいてワクワク!

  • 人の欲望のための盗みはやらない、怪盗が1人。
    その自宅に妙な手紙が。
    かわした、と思ったら、電話で妙な依頼が…。

    中身は3つに分かれた三部作。
    受けて、やって、落ちが出た、な感じで。
    妙に警察が悪人臭くて、どうかと思われます。
    しかも、目的物が…目的が…。

    お呪いなんかを信じていないわけでもないですし
    それを馬鹿にするつもりもないですが
    人1人を脅して働かせて『これ』はどうかと。
    どちらも手の内を見せずに、事件を進めて行くので
    二転三転で驚きはあります。

  • 楽しい装丁の本でした。
    エルマーの冒険風の見出し。

  • 少し少年少女に読ませるのは難しいのかなと思った。
    でも絵のタッチがかわいいからいいや。

  • ■ニューヨークの怪盗グリフィンに、メトロポリタン美術館(通称メット)が所蔵するゴッホの自画像を盗んでほしいという依頼が舞いこんだ。いわれのない盗みはしないというグリフィンに、依頼者はメットにあるのは贋作だと告げる。「あるべきものを、あるべき場所に」が信条のグリフィンがとった大胆不適な行動とは(第一部)。政府の対外スパイ組織CIA(アメリカ中央情報局)作戦部長の依頼を受けたグリフィンは、極秘オペレーション「フェニックス作戦」を行うべく、カリブ海のボコノン島へ向かう。その指令とは、ボコノン共和国のパストラミ将軍が保管している人形を奪取せよというものだったが…(第二部)。

    ■ミステリーランド。ミステリというよりもアクション系。ハリウッド映画のスパイ物っぽい雰囲気。面白い。児童文学なのでよくありがちなおっちょこちょい主人公かと思いきや、まったくそんなことはない。頭いいなぁ

  • メトロポリタン美術館にある贋作のゴッホの自画像と真作を入れ替えて欲しいとの依頼を受けた怪盗グリフィンは、国際謀略に巻き込まれていくのだった。
    「かつて子どもだったあなたと 少年少女のための」と銘打たれたミステリーランドの1冊です。このシリーズどう読んでもマニア向けだろというのもありますが、今作は紛れもなく少年少女に読んで欲しい1冊ですね。これを法月綸太郎が書いているというのが驚きだったりするのですが。騙し騙され二転三転する、怪盗ものスパイものコンゲームの面白さが詰まっています。しかも実に軽やか。本当に法月綸太郎なのかと思うほどに。(いやまあ、だってねえ?)ドキドキワクワクの冒険小説ですね。

  • 主人公の怪盗グリフィンは、CIAに人質を取られてしまい、仕方なくスパイ大作戦をする。まさしく子供向け、大人のドロドロ一切なし。

  • 子供にはカタカナの名前や政治的背景などが難しい。でも動きやどんでん返しが多いので、内容を全部理解できていなくても、読んでいて楽しいと思う。

  • 主人公のグリフィンが、ピンチに陥ったり復活したりと二転三転。テンポが良くて面白かった! 法月さんが子供向けを書くとこうなるのかと納得。

  • 「カンパニー」の作戦にひっかかった怪盗グリフィンはボコノンという島国のお偉いさんから呪いの人形を盗み出さねばならなくなりました。

    (2006年09月16日読了)

  • 「さよならを言う前に、きみに渡したいものがある。ほとぼりを冷ましている間、<花嫁のくすり指>で撮ったものだ。」

    ポップでアメリカンな物語でした。
    面白かった!
    だんだんややこやしくなってきてしまうんだけれど、なんとか付いていくことができたぜっ!
    その辺りは、一応少年少女のためのミステリーランドでもあるわけだし、お上手に出来ていたのでした。

    FBIとCIAのくだりは、なかなかお見事で、海外の作品を読んでいるのかしら、と錯覚するような詳しさでもありました。
    最初の贋作事件から、まさかこんなところにまで波及するとは、笑ってしまう突拍子の無さも、結構好きです。

    法月さん、初で、以前から読まず苦手だったのだけれど、なにか読んでみようかしら。
    って思わせてくれる、内容でした。
    また怪盗グリフィンの活躍が読みたいものです。

    【3/21読了・初読・市立図書館】

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著者プロフィール

1964年島根県松江市生まれ。京都大学法学部卒業。88年『密閉教室』でデビュー。02年「都市伝説パズル」で第55回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。05年『生首に聞いてみろ』が第5回本格ミステリ大賞を受賞し、「このミステリーがすごい! 2005年版」で国内編第1位に選ばれる。2013年『ノックス・マシン』が「このミステリーがすごい! 2014年版」「ミステリが読みたい! 2014年版」で国内編第1位に選ばれる。

「2023年 『赤い部屋異聞』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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