びっくり館の殺人 (MYSTERY LAND)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 163
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  • Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062705790

感想・レビュー・書評

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  • 館シリーズ再読中。
    ちょっと趣向を変えた、講談社ミステリーランドの一冊。一応子どもも対象のレーベルだからか、語り手も小学6年生男子。ただし、ミステリー要素は薄めで、館ものの雰囲気を味わう感じかな。住んでいる人が常軌を逸しているのを除けばなかなか楽しそうなびっくり館(の一室)なのだが。
    ラストの不穏さはさすが作者。理で解決できないものが残っている。

  • 『館』シリーズは『十角館の殺人』しか読んだことがない。
    そして2冊目がこれ。ファンからは邪道だと言われそうだが...

    とある青年が古本屋で『迷路館の殺人』という名のミステリを手にする。そこから建築家中村青司と「館」に興味を持ち、インターネットで検索するうちに、過去の未解決の殺人事件にたどりつく。その舞台は少年の日の思い出の中にある、通称「びっくり館」
    「ぼくはもちろん、この事件を知っている」
    そして、長いあいだ心の隅にしまいこんできた記憶が、いま甦る。

    とにかく第二部の『びっくり館縁起』が強烈にキてる。
    そして再読すると心底ゾッとする。
    あまり犯人とかトリックとか深く考えず、幻想小説、怪奇小説として読むと楽しめるのではないだろうか。

    と、これは表向きの感想なのだが、この『びっくり館の殺人』って最後あんな感じで終わっているけど、「実はもっと別の解決、隠された真相があったんじゃないの?」って思っている。
    この話は、少年の目から見た事件の一つの側面が語られているに過ぎない。「ああ見えていたことは、実はこうじゃないの?」「実は真犯人はアイツじゃなくてアイツなんじゃない?」とか。
    なんか未回収の伏線がいっぱいあるんじゃないかなぁ、といろいろ妄想するのが楽しい。深読みのし過ぎだろうか。

    とりあえず『迷路館の殺人』と中井英夫の『虚無への供物』は読んでおいたほうがいいのかな?

  • おじいちゃんが本当にヤバいおじいちゃんです(笑)

  •  館シリーズだけど、ミステリーランドのための書下ろし、てことで、他のシリーズを読んでなくても読めるし、他の作品へのネタバレも少なめです。

     トリックとしては……ちょっとアンフェアなのでは…? という気がするのと、児童書だからか、結構簡単かな。

     あと、挿絵が怖い。
     すごいすてきな絵なんだけど、話の雰囲気と相俟って、すごい不気味に感じる。
     特におじいちゃんが腹話術やるとこのイラスト。
     怖すぎでしょ。

     それにしても、相変わらず鹿谷さんの出番の少なさたるや…。
     他のも読んでる人は悩まないけど、読んでない人は深読みしちゃいそうな気もするけど。
     でもマジ殆ど出て来ない!! 笑える。

  • 子供向けレーベルの館シリーズ作品なので、読みやすい。
    けど内容はあまり子供向けではないような。
    ややオカルトよりの内容だった。

  • 宮部みゆき氏お薦めで『十角館の殺人』しか読んだ事がないがうろ覚え。。
    奥さんが『十二国記』の小野不由美氏か。。。

    ミステリーランドは表紙だけでなく、挿絵もあるのが嬉しいのだが
    読み終えた後、まじまじと表紙を見てしまった。。。

    ミステリーなのかミステリィなのか曖昧さを残している為
    というか、物語でないとラストの遭遇は無いと分かっていても、どういう事なのか、色々その後を考えてしまう。。

    建築に関する、という難しさは無いので
    読みやすい、が、性関係が絡むとやはりほの暗い。。
    (小学生の頃読んだ本の中には意味を理解していないまま読んだ本も多いのだろうな。。)

    篠田真由美氏の『建築探偵』にも登場した『虚無への供物』がまた登場。
    気になる。。。

  • ある意味、一貫した思想というか理念というかそういったものは感じられた。子ども向けだからということではなく(そもそもミステリーランドというシリーズを知らなかったので必ずしも子ども向けではないのかもしれないが)、少し拍子抜けはしたかも。

  • 久しぶりに館シリーズ読みました。子供さん向けなのですが大人でも十分楽しめます。トリックがラストまで分からなかったのも久々です。やっぱり綾辻先生の「館」はいいなぁ。

  • ミステリーだが推理小説ではない気がする。
    中村青司の館である必然性がない気がする。
    本筋ではないが、「虚無への供物」登場と、それに掛けて日沼宗介夫妻の海難事故というサービスはチョイ嬉しい。

  • 2014.11.22

    まだ一部だが、すでに私はびっくりだよ!
    この作り?にびっくりだよ!

    読了
    「館」シリーズ第8弾
    見事に綾辻さんの術中に落ちて びっくりしたよっ!
    地震があったね…巧い その後の母親が福島とか ある種 予言⁉とか思って綾辻行人にゾクってキタね!


    島田…遂に不審者として証言される

著者プロフィール

1960年京都市生まれ。京都大学教育学部卒業、同大学院博士後期課程修了。87年、大学院在学中に『十角館の殺人』でデビュー、新本格ミステリ・ムーヴメントの契機となる。92年、『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。2009年発表の『Another』は本格ミステリとホラーを融合した傑作として絶賛を浴び、TVアニメーション、実写映画のW映像化も好評を博した。他に『Another エピソードS』『霧越邸殺人事件』『深泥丘奇談』など著書多数。18年度、第22回日本ミステリー文学大賞を受賞。

「2023年 『Another 2001(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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