社会脳SQの作り方 IQでもEQでもない成功する人の秘密 (講談社+α新書)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062727594

作品紹介・あらすじ

従来の脳科学は、主に人間の知的働き、感情的働きなど、個人の心理と脳との関係について研究してきたといってよいでしょう。そこから、最近の脳科学は、人と人との関係にかかわる研究へと、その視野を広げてきているのです。こうしてクローズアップされたのが社会脳です。見えない人の心を読みとる脳、人の心を思いやる脳、あるいは人を欺く脳など、私たちの日常の対人関係の中で働いている心理を、脳のしくみとの関係から明らかにする研究が数多く報告されるようになっています。本書では、社会脳とは何であり、どのように生み出されるかの知識も得ることができます。そのことによって「社会脳の作り方」を知れば、自分の仕事にも子どもの教育にも活かすことができるでしょう。

感想・レビュー・書評

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  • 【由来】
    ・もともとはhotnoで講談社が安かった。買ってもいいかと思ったが図書館にあったので。

    【期待したもの】
    ・所有してて積ん読だったゴールマンの「SQ」の要約だったらラッキー。

    【要約】


    【ノート】
    ・ワーキングメモリ(P78)
     ミラーニューロン(P123)
     ソマティック反応(P138)

    ・前頭前野の腹内足部に損傷のある人は、他者からの不公平な提案に対して強い拒否反応を示し、この領域に損傷を持たない人ならある程度大目に見られることもそれを許さず、強くて過剰な反応をしてしまう。些細な不公平にも敏感に反応してそれを拒否し、それによって自分の利益を大きく損なう行動に走ってしまいやすい。(P145)

    ・前頭野の腹内側部は強い感情を抑え、ものごとを合理的に判断するのに欠くことのできない役割(P146) → SQ本にも言及があったか

    ・島皮質で不公平さに対する怒りや憤りの感情が形成される。前頭前野の腹内側部がうまく機能しないと、この感情を制御できず、自分の利益を大きく損なう行動に走ってしまう、というのがドキリとさせられた。自分はこの部分が、損傷受けてるんじゃないかというほど未発達だと感じる。
     なお、島皮質(とうひしつ)は外側面の奥、側頭葉と頭頂葉下部を分ける外側溝の中に位置。分配の不公平さに対する怒りや憤りの感情を司る、って、そんな「司られる」ような感情の単位があるの!?

    ・全体的に、ゴールマンの「SQ」本のうち、幼児、児童を中心とした発達心理学の視座からまとめた感が強い。と言いつつ、ゴールマンの著作についての言及が全くない。参考文献にもない。この辺りの空気感ってのは、一体、何だ?

    【目次】

  • 共感をテーマに脳科学や心理学の知見がちりばめられていて、とてもよい本ではあると思うんだけど、タイトルと内容が乖離しているような。

  • 要は、SQが高い人間が成功するってことを言いたいらしいのだが、小難しい話ばっかりだし、ぼっちには辛い。

  • 最近の社会脳研究の成果を平易な言葉でまとめてあり、今までの流れを整理して理解するのにピッタリの本です。分かりやすい言葉で書かれているので、この分野に詳しくない人でも脱落せず読めるのではないかと思います。まとめとして優れているのですが、ある程度この分野を知っている人が、知識の整理として読むには、参考文献などがないのが、物足りないかもしれません。
    内容は心の理論や、共同注意、ミラーニューロン、自閉症など、トピックが網羅させています。
    ただ同じような内容の繰り返しが多いように感じなくもありません。SQという言葉はキャッチーかもしれないけど、特別新しいことを提案しているわけではないように思います。

  • 永江 誠司 (著)
    右脳も左脳も、IQもEQも、もう古い。キレない脳、学力を伸ばす脳はSQが支配する。本書では、人間の社会性の発達とそれに関わる教育の問題を、社会性に関係する脳の働き、すなわち社会脳の観点から考える。!

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著者プロフィール

福岡教育大学名誉教授。トロント大学エリンデール校神経心理学教室・ボストン大学医学部失語症研究所客員研究員(1997-1998)。専門は発達心理学、神経心理学。脳科学に基づく教育について著書多数。

「2018年 『子どもの「社会脳」を育てよう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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