夏のレプリカ (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 7225
感想 : 510
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  • Amazon.co.jp ・本 (520ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062730129

感想・レビュー・書評

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  • 忘れた・・・

  • 分からないけど分かってしまう。そんな感覚。

    なんでこんな複雑な人間を描けるのか。

    チェスのシーンは、杜萌が子供から大人へと変化してしまったこと示す印象的なシーンだった。
    しかし、好きな人を手に入れたいと言う動機は、少女の時に抱いていた夢や純粋への憧れが感じられ、大人になることへの抗いが起こしてしまった事件なのだろうと思う。

    変化しつつも純粋さを持つ萌が眩しく見える。

  • 前作と合わせた感想。
    面白かった。
    この同時進行した2つの事件を2冊に分けて描くという手法が、史上初だったのか既にあるものだったのか知らないけれど、楽しめた。
    でも、今作を独立した作品としてみると弱いかな?
    スピンオフみたい、、、。

  • S&Mシリーズ中一番理解不能です。杜萌の殺人動機はともかく、手法としても穴だらけ。ただ萌絵が悲しくなるだけの話ではないか。。。

  • 赤松の存在がどういうものか、という点がひとつのポイントになることは予想がつくところだと思うけど、彼のキャラクターが全くといっていいほどみえなかったのは最後の最後で犯人のキャラを際立たせるため、だったのかもしれないなぁ。

    その一方でその他の登場人物たちは揃いも揃ってみんな役者かよと思うほどに不自然な立ち振る舞いで、シェイクスピアみたいだった(笑)

    さて、ミステリーにおいて何が伏線になるかは終わってみなければ分からない。今回、「幻惑の死と使徒」の同時並行という仕掛けは伏線になったのかというとなっていない。どういう意味があったのかというと別段大きな意味を見いだせない。事件は待ってくれないしね、という氏からの呼びかけも必要の度合いはそんなに大きくない。穿った見方をすればエクスキューズなのかもと思うほど。

    ミステリーの伏線としてというより、登場人物たちの心情を揺さぶる要素としてこうしたテイストを用意したというのが一番大きなところか。もえが変わり始めていることをクローズアップするための前作・今作だったなぁ。

  • シリーズでも、少し異色な感じがしたかと。もちろん、悪くはないけど。

  • 犀川語録が少なくてちょっと物足りないですが、
    じっくり考えさせられるシーンから事件の急展開の緩急で一気に引き込まれる世界観がやっぱり面白い!

    あと少しだけ後日談が読みたくなる結末。
    でもそれは野暮なんだろうなー。

  • 詩的だねぇー
    クセが強いねー

    女はこえーよ

    読んでる最中より、読んだ後にじわじわくるわー

  • 初読
    2013.09.04

    再読。簑沢杜萌の独白が多く、犀川先生と萌絵ちゃんの出番があまりないのでいつもと印象が変わる。チェスシーンが悲しい。ラストが少し消化不良ではあるけど、「夏のレプリカ」というタイトルが作品を上手く表していて余韻が残る話だった。
    2020.07.24

  • 2020.5.6 読了

著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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