- Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062731669
感想・レビュー・書評
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著者のデビュー作で、舞台設定は亡国のイージスを始め、後続の作品にも引き継がれてるけど、
内容としては自衛隊や戦後の日米関係などに焦点をあてていて、ちょっと深い気がします。
ミステリーというか物語としては、期待を裏切らぬ面白さで、それと同時に
自衛隊や日米関係についても考えさせられる内容で、読んで良かったかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この後に読んだ「Op.ローズダスト」に共通した設定が随所に出てくるので
続けて読むとより楽しめるかと…「ダイス」に「テルミットプラス」とか -
「亡国のイージス」に登場する辺野古ディストラクションという事件の顛末が記されています。辺野古ディストラクションは映画でも出て来たけどこの作品を読んでない人には理解出来ないんじゃないか?
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個人的には「川の深さは」のほうが好きですねぇ……
「川の深さは」と比べて、タイトルの持つ言葉の力が弱いように思います。
以降、川の深さははと比較して感想を書きますが、
物語の構成のためなのか、「12歳」という言葉が身近に感じられない。
物語の四分の三ほどが、その言葉は日本という国の幼稚性をさして使われているように感じられるのです。
実際、前半分くらいは日本という国がアメリカとの関係において子どものように自身を扱い、大人として独り立ちすることを拒んできた、としかかかれていなかったような。
感情移入がしづらいのです。
日本というスケールのでかさ、東馬がなぜ日本をあそこまで必死になって独り立ちさせたがるのか、理解できない。
後半になってそこの部分の種明かしはされるのですが、のめりこめるタイミングが遅くなってしまうのは仕方ないと思います。
後、キャラクターが多い、かな?
「川の深さは」でもヤクザはいらないよ、と思ったくらいですが(二階堂さんすみませぬ……!)、こちらは特別不必要と感じるキャラクターはいないものの、その分出張ってこれるキャラクターが多くなっている。
読者がこのキャラクターを追いかけよう! と思って追いかけていると、別のキャラクターが出てきて、じゃあ、そっちを追いかけるか、となってしまう感じ。
感情移入による完全燃焼が「川の深さは」と比べてやりづらい。
ですが、この、中年で社会にもまれて未来を見失ったおじさんが、若い少年少女の心意気に惹かれて熱い心を取り戻すという構図が踏襲されている他、いいお年になられたかたがたも存分に熱い心を持っていて、ラストでそれが明かされていくのは読んでいて気持ちがよかったです。
(心に火がともるのが遅かったのもあるけれど)
スケールも、「川の深さは」よりはバージョンアップしたのかなあ?
グソウとかも出てきたし、アクションは控えめだけど、規模はでかくなったようには思いまするな。
個人的には個人戦のほうが好みだけれどもさ。
世に出たのはどっちが先かは知りませんが、あとがきを読む限り「川の深さは」のほうが先にかかれてるっぽいのでそれを踏まえて書いてますが。
なんかアマゾン写真の帯に「真夏のミステリーズ」とかかれてますが、確かにミステリー。
ミステリーって謎解きがされていくころあいから登場人物の真情とかがよく見渡せて、今まで見えなかった分、「ああ、あのときのあれはそういう意味だったのか」と心に迫ってくるのが味だと思います。
古典的な、現代科学の前だと謎でも何でもないようなものを題材にしたミステリーは物理的トリックのほうに重点が置かれていて好きくないのですが、こういうタイプのミステリーは好きです。 -
〜2006
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第44回江戸川乱歩賞受賞作。
この第44回は、池井戸潤の「果つる底なき」と同時受賞だったそうで・・・
どちらも読み応えのある作品。
ただ、自衛隊を舞台にしており、専門用語が多く、1回読んだだけでは理解不能。
簡単に楽しめる娯楽作品ではなく、かなりの本格派。
私は福井晴敏初挑戦だったけど、はまる人の気持ちが分かるかも。 -
081001(n 081111)
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え、これって辺野古ディストラクション?
映画のローレライを見て「終戦のローレライ」→「亡国のイージス」→これ、という順番で読んできたのですが、どうやら順番を間違えた模様。
更にこの前に当たる作品もあるみたいだし…
でも、順番関係なく面白かった。
中年オヤジと若者の構図がいい! -
住んでるとこが少し出てきて嬉しかった。
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なるほど、これがあって「楯」があるのか、と。おおお面白いい!!