新装版・梅安乱れ雲 仕掛人・藤枝梅安(五) (講談社文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062731706

作品紹介・あらすじ

「梅安を殺せ」最強の刺客が放たれた
梅安を恨む白子屋との息づまる戦いを描く。シリーズ屈指の長編。

仕掛けはさせないという約束で大坂の大元締・白子屋菊右衛門に預けられた剣客・小杉十五郎。しかし、白子屋は小杉十五郎に仕掛けを頼み、梅安と対立する。白子屋は梅安を恨み、手下に殺すことを命じた。覚悟を決めた梅安は彦次郎、十五郎らと捨て身で立ち向かう。暗黒世界の非情と男の友情を描く傑作長編。

感想・レビュー・書評

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  • ▼「梅安雨隠れ」 「梅安乱れ雲~寒鴉・兇刃・東海道の雪・瀬戸川団子・薬湯と白飴・引鶴・殺気・鵜ノ森の伊三蔵・剃刀・神田明神下・東海道藤枝宿~」

    ▼白子屋との闘いクライマックス。総じてこのシリーズは、鬼平や剣客に比べてハードボイルドさが売り(殺し屋だから当たり前なんですけれど)。

    ▼白子屋の差し向ける殺し屋との闘い。偶然、梅安に助けられちゃう殺し屋。そして葛藤。池波ワールドお得意極上芸。そしてこの巻のラスト、単身、白子屋殺しに白昼乗り込む梅安・・・というくだりはなかなか熱いです。

  • 物語がどんどん転がりどう展開していくのか全く読めずにグングン引き込まれていった。
    ゲイカップルの仕掛人や遣り手の仕掛人が刺客となり梅安に迫るところは素晴らしい緊迫感。

  • 東海道の行き来をしながら、人間関係が絡み合う。田島一之助の最期「わ、わから、ない…」。人間の行動なんて所詮こうなんだろうな。理屈や損得勘定ではなく、一瞬の行動は自分でも理解できないんだろうな。と思った。

  • 2023.12.14
    梅安、彦さん、彼らは「自覚」があるのが強みだと感じた。
    私は自分がいかに自分について自覚がないかと感じることが多くなり反省してるから本書の良さがわかるのだとも思う。もう5年早く、若いときに出会いたかった。

  • まさに、手に汗握る展開で、一気に読み進んでしまった。特に、最後の場面は、畳み掛けるような、まるで映画を観ているようだった。

  • <目次>


    <内容>
    短編が一つ、大坂の白子屋を殺す長編が一つ。小杉さんを大磯で怪我させた浪人が出てこない(読み飛ばしたか?)。いろいろな人が言うように、池波作品はテンポよく、あまり考えずにサクサク読めてしまうところが魅力。そしてテレビドラマとシンクロさせられるところもいいね。

  • 内容(「BOOK」データベースより)

    仕掛けはさせないという約束で大坂の大元締・白子屋菊右衛門に預けられた剣客・小杉十五郎。しかし、白子屋は小杉十五郎に仕掛けを頼み、梅安と対立する。白子屋は梅安を恨み、手下に殺すことを命じた。覚悟を決めた梅安は彦次郎、十五郎らと捨て身で立ち向かう。暗黒世界の非情と男の友情を描く傑作長編。

    令和5年6月23日~27日

  • 大阪.白子屋菊衛門との戦いを描いた長編。旅も出てきてどんどん読み進める。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    仕掛けはさせないという約束で大坂の大元締・白子屋菊右衛門に預けられた剣客・小杉十五郎。しかし、白子屋は小杉十五郎に仕掛けを頼み、梅安と対立する。白子屋は梅安を恨み、手下に殺すことを命じた。覚悟を決めた梅安は彦次郎、十五郎らと捨て身で立ち向かう。暗黒世界の非情と男の友情を描く傑作長編。

  • 長編。出来がいい。田島一之介のショタぶりが良い。

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著者プロフィール

大正十二(一九二三)年一月二十五日、東京市浅草区聖天町生まれ。昭和十(一九三五)年、下谷区西町小学校卒業、株式仲買店勤務。昭和十四年より三年ほど証券取引所にあった剣道場へ通い、初段を得る。旋盤機械工を経て昭和十九年、横須賀海兵団入団。敗戦の翌年、東京都職員として下谷区役所の衛生課に勤務。昭和二十三年、長谷川伸門下に入る。昭和二十五年、片岡豊子と結婚。昭和二十六年、戯曲「鈍牛」を発表し上演。新国劇の脚本と演出を担当する一方、小説も執筆。昭和三十年、転勤先の目黒税務事務所で都庁職員を辞し、作家業に専念。昭和三十五年、『錯乱』で直木三十五賞受賞。『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』の三大シリーズや『真田太平記』等、数々の小説で人気を博す一方、食や映画、旅に関する著作物も多く上梓した。受賞歴はほか吉川英治文学賞、大谷竹次郎賞、菊池寛賞等。平成二(一九九〇)年五月三日、入院していた東京都千代田区神田和泉町の三井記念病院で死去。小社では同じく単行本未収録のエッセイ集『一升桝の度量』(二〇一一)と初期戯曲集『銀座並木通り』(二〇一三)を刊行している。

「2022年 『人生の滋味 池波正太郎かく語りき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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