呼人 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 971
感想 : 101
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  • Amazon.co.jp ・本 (488ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062734790

感想・レビュー・書評

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  • 命について考えさせられました。

  • 近未来のはずが自分にとっては過去。

  • 生と死(老いと若さ、大人と子供、地球環境)、
    愛(家族愛、夫婦愛、男女愛、無償の愛、友情)、
    思想(政治、宗教、戦争、歴史、差別)、どこに引っ
    掛かっても読み手なりの葛藤と向き合えるいい本
    だと思う。そこら無視してエンターテイメントとし
    ても楽しめるし詰まってるのに重すぎない。強いて
    駄目出しするならなんで死んだんだバカタレがと。

  • 「人間は限りある明日の中で、できることとできないことを峻別する。明日が少なくなるほど、人間はこれまでに得てきたものを必死に守ろうとする…でもね、子供の強みは明日がいっぱいあることなんだ。どんな修正もきく。自分という人間はこの世の中にどれほど必要なのか、ゆっくり考える時間がある」

  • はじめ読みやすそう!って思って読んでた。スタンドバイミーとか、少年達の青春の1ページを…って感じかなと。

    でも違った。
    ところどころに書かれるリアルな話。時事。なんだか、途中でなに読んでるんだっけ?って思えてきたり。

    もっと軽いところだけでいいのにな。
    現実味があるんだか、ないんだか。

  • 個々の話の完成度は高いが、繋ぎ合わせに失敗している印象。ドラマの脚本を小説に落とし込んだのだろうかと勘繰ってしまう作品。

    個人的にこの作品のハイライトは、最後の母親に対する主人公の台詞。
    「芝居だったのかな」
    途中に出てくるフェルメールの「信仰の寓意」イヴを母親に重ね合わせたのだろうか。

  • 著者の作品は大好きなのですが、唯一うーん…という作品でした。ラストは考えさせられる感じで、さすがだなぁと思いましたが。

  • 野沢さんの本、確か読むの3作目ですが、これまでも「・・・うーん」という思いで読んできましたが、とうとうダメでした。

    登場人物設定・描写がわざとらしすぎて、最初の10ページで読んでられなくなりました。

    年を取ると好き嫌いが激しくなるのかもしれません。

    このままお蔵入りで。。

  • 野沢尚作品の中でもあまり知名度が高くないかな?
    とはいえクオリティは高かった。1999年時点で書かれているにも関わらず、2005年、2010年の近未来についてけっこう当たっている内容が多いし、映画にしても通用するストーリー。ノンフィクションなエピソードが随所に入っているのでファンタジーと事件派の中間点とも言えるけど具体的でメリハリの有る感じはやはり脚本家が本業だからなのでしょう。

  • 【少年は12歳にして「永遠の命」に閉じ込められた!?僕はなぜ大人にならないのだろう。心も躰も成長を止め、純枠な子供のまま生きていくことは果たして幸せなのだろうか。出生の秘密を自ら探る呼人が辿り着いた驚くべき真実とは。感動のラスト、権力者の理想が引き起こす現代の恐怖をリアルに描いた傑作長編。】

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