- Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062738675
感想・レビュー・書評
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テンポの良い新選組の本。土方歳三メインです。
堅い本の後にさっくり読める。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
サクサク読めました。
書き方が乱暴な気がしてちょっと好きではないかなー。
でも個人的に新しい新撰組に会えました。 -
読み終わったのは随分前でした(汗)色々忙しく、そして『もう一度読んでから書こう』とか想っていた為に書いてませんでした。
最高です。何がどう最高か?
土方歳三のキャラが。
沖田総司のキャラが。
その他色々、何か新鮮だった。
時代物というよりはヤンキー小説に近い気が…。
自分はバラガキだった頃の土方さんにかなり憧れを抱いているので、おもしろかったです。 -
試衛館時代から池田屋騒動まで、上り調子の時期だから楽しく読めた。
バラガキは、いばらのような鋭いとげを持った悪道、さわるととげで怪我をする危ないヤツ。
実際、土方さんって、相当なワルガキだったと思う。
でもそれ以上に、沖田が怖いヤツに描かれてる。
土方さんの恋人が14歳って犯罪だよ。これだけはいただけない。 -
荒々しい土方さんも、かわいい土方さんも読むことができる本。
まーどっちかというと周囲の人々が荒っぽいので、土方さんも前者の方が大きいかもしれません。
新選組の繁栄期や蝦夷までいかなかったのも、さっぱりしてよかったかもです。 -
江戸出立~池田屋まで。現代の男性作家さんが書くと新選組ってこんな感じなのかなーと思いながら読んでました。
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とても面白かったです。
カッコ良かったり、綺麗だったりではなく
とても人間くさくて男くさくて
今までの新選組のイメージを変えるものでした。
私はとても好きです。 -
クールでカッコイイ土方よりも、この本の乱暴な土方が好きだ。俳諧にこって下手な句を詠む土方はお茶目ですらある。でも締めるとこは締める!やっぱり副長はカッコイイと思えます。
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トシの喧嘩は、オラの喧嘩だ!
普通のいわゆる新選組と違う、なんとも柄の悪いお兄さんたち!主人公は歳さんです。試衛館から池田屋までなので、新選組にとったら一番いい時期なのではないかな。ですのでとても安心して読めます。尊王攘夷や、倒幕といった幕末の思想は基本的に関係無しに暴れ回る新撰組がとてもすてきです。「おれは売られた喧嘩は買うんだよ!」というチンピラ姿勢。あの時代の主義主張というのは同じ方向に向かえる機会が本当にたくさんあったのに、各藩、幕府、朝廷、の益や意地がそれを良しとしなかった、とても切ないものだったように思います。勝や小栗、容保が幕府の側から、慶勝が尾張から、松蔭が長州から、島津が薩摩から。聞いてみると言ってることはそう変わらない。でもポジショニングで争ってるような印象を受ける、なんとも現代政治のようなところです。そのなかで新選組って、引っ掻き回していただけで「じゃあこうしてやろう!」っていうのがあんまり感じられない。「ばくふをまもるぞ!」って何だったんだろうな〜!と思ってしまう。(知識が浅いのかもしれない)この本を読むと妙に納得してしまうのは、武州多摩っ子の勢いで「よお〜しおれっちたちもヒトハタ上げんべや!」「剣が振るえるぞ〜!」「喧嘩大好き!」のまま京都に突っ込んでいく彼らの、理屈で生きていない姿がとっても「らしい」からなのかもしれないです。「歳の喧嘩はオラの喧嘩だ!」といって立ち上がる近藤は間違いなくガキ大将だし、「歳よおどおすんだよお!」と皆に囲まれて腕組みをする土方はその参謀でした。この2人が「おれの主義って何だ?」って考え始める前に物語を切ってくれたのは、お礼が言いたいぐらいベストタイミング。
チンピラのバラガキどもが大人になってしまうまでの、タイトル通りの青春譜です。