黒い仏 (講談社文庫 し 68-3)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062739368

感想・レビュー・書評

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  • 石動戯作を探偵役とする「美濃牛」に続く本作。うーん、確かにこれは問題作だ…。何を書いてもネタバレになりそうな作品なわけだが殊能将之ワールドを存分に味わえる一作であるには間違いない。

  • 石動戯作シリーズの2作目。 読めばわかるさ本書の技巧と狙いが、妖しい雰囲気は探偵も読者も巻き込んで新たなミステリの舞台に垂れ込める。

  • これぞアンチミステリの真打ち。

  • なんとなく、そういう作品だということは知っていたので。何も知らずに読んでいたら、壁に投げつけていたかも。ただ殊能先生は、これが失敗作というわけではなく、ニヤニヤしながらわざとやっていると思うので。それをどう考えるかだと思います。。。

  • なんだコレ。問題作と言われているのも納得。
    奇をてらいすぎでしょ。
    あまりに安っぽい超能力バトルに唖然。ここをもう少ししっかり作り込んでいればもう少し楽しめたと思うのだが。本格推理物と思わせておいて実は...というアイデアに酔ってしまって超能力バトル物としての面白さはあまり追求しなかったみたいですね。

    読んだ後で知ったのだが、これってシリーズ2作目なのね。1作目を読んでからの方がよかったのだろうか?
    でも今さら1作目を読む気にもなれないなあ。分厚いし。

  • 名探偵石動は、9世紀に天台宗の僧が唐から持ち帰った秘法を探すよう依頼された。同じ頃、福岡の古いアパートで身元の分からない男の絞殺死体が!ミステリーなのかどうか不明!

  • ハサミ男の次に読んだのが今作、ラストはぶっ飛び過ぎてて受け入れられなかった。依頼殊能作品は読んでない。

  • あまりにストレートにトンデモなのが、なんとも……。

  • これはちょっとどうかと…。
    探偵は自分の推理に酔っている坊ちゃんにすぎない
    という痛切な批判を主張したいのだろうか。

  • 石動戯作シリーズ第2作。

    円載の遺した秘宝の在処の調査を依頼された石動は
    助手のアントニオとともに福岡の安蘭寺に向かう。

    同じ頃ホークスの日本シリーズに沸く
    福岡の古びたアパートで男の変死体が見つかる。

    人の気配を感じさせない
    小さな町を中心に浮かび上がった数々の謎。

    秘宝の在処と殺人事件。

    石動がたどり着いた答えの裏にあった
    真実は常軌を逸した想像し得ない内容だった。


    この終わり方は個人的には
    しっくり来ないし、スッキリしないし、よく分からない。

    ミステリだと思って読んでたのに
    なぜこんなところに着地するのか…って感じ。
    もう伏線とか関係無くなってきちゃうよね…。

    最後の一行はもうバカバカしさの極致で面白かったけども。

    前作から読んで石動というキャラクターはかなり好き。
    でも本当の主人公はひょっとしてアントニオ?ww

著者プロフィール

1964年、福井県生まれ。名古屋大学理学部中退。1999年、『ハサミ男』で第13回メフィスト賞を受賞しデビュー。著書に『美濃牛』『黒い仏』『鏡の中は日曜日』『キマイラの新しい城』(いずれも講談社文庫)がある。 2013年2月、逝去。

「2022年 『殊能将之 未発表短篇集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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