- Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062748353
作品紹介・あらすじ
鞠小路鞠夫-私、妹尾睦月の思い人、腹話術師の朝永嘉夫さんが操る人形の名前です。でも「彼」が、実は名探偵!今回も私の弟・葉月に嫌疑がかかった殺人事件を鮮やかに解決(表題作)してくれた世界唯一の人形名探偵なのです。本格テイストが横溢する短編6本を収録した青春ユーモア・ミステリーシリーズ。
感想・レビュー・書評
-
主人公妹尾睦月の恋人朝永嘉夫は腹話術師で、その腹話術の人形がいろいろな事件を推理する。朝永はちょっと頼りない感じだが、人形の毬小路毬夫は結構ふてぶてしい感じだ。そのギャップが面白い。なんだか人形が人格を持っているような気にさせる。事件のトリック自体は、無理やり感もないではない。最後の主人公の昔の友達のことを推理するのは、ちょっといい感じ。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
難解な謎解きは人形探偵にお任せ!
鞠小路鞠夫(まりこうじまりお)——私、妹尾睦月(せのおむつき)の思い人、腹話術師の朝永嘉夫(ともながよしお)さんが操る人形の名前です。
でも「彼」が、実は名探偵!
今回も私の弟・葉月に嫌疑がかかった殺人事件を鮮やかに解決(表題作)してくれた世界唯一の人形名探偵なのです。
(アマゾンより引用)
シリーズ物とは知らずに何作目かのもの。
我孫子さんにしては、ライトなミステリーやった。 -
3+
再読 -
2016年1月13日読了。
2016年25冊目。 -
人形探偵シリーズ4作目
この終わり方で現在続巻なし
この先、完結するのか?
ま、ここで終わりでもまぁ納得いくといえばいくけどね・・・
今回は初心に返って短編
いい意味でマンネリ化しつつ、二人の仲が進展して行っているのは微笑ましい -
人形探偵四作目。二作目、三作目は長編でしたけど、今回は短編集です。書き下ろしを含めて6編が収録されています。
青春ユーモア・ミステリーと紹介されているとおり、一作目から恋愛要素が強めでミステリとしてはライトな雰囲気ではあったのですが、本作は文章自体も軽くなっているような印象を受けます。もちろん、度の過ぎたものではないのだけど、個人的にはもう少し抑えても良かったかなと感じました。
物語はプロポーズに始まり、最後は多分親御さんに挨拶へ向う途中の車中でのお話なんだろうと思います。サスペンスは今まで通り弱く、ミステリというか、ミステリを絡めた恋愛小説、という感じなので、殺伐とした雰囲気が苦手という方にもお勧めですね。今回は短編なので、小説をあまり読まない方にもお勧めです。
あとがきには、「まだ続きを書くつもり」とあります。
そしてこれが書かれたのは2001年。
一作目から読んでいない方でも困らないような書き方ではあるのですが、一作目「人形はこたつで推理する」も短編集ですし、こちらから読んでみてはいかがでしょうか?
タイミングよく完結するかもしれません。 -
最後に隠された二人の結末を、読み解くことができてよかった。
-
内容も面白いが何よりキャラクターが可愛い。会話に思わずによによしてしまうところが多々
-
「人形はこたつで推理する」「人形は遠足で推理する」「人形は眠れない」に続いての人形シリーズ4作目!てっきり3作で完結しちゃったのかと残念に思ってたんですよね。嬉しいv まだまだ書いてくださいv
腹話術師の朝永さんと「恋人未満」から「恋人」の仲になった妹尾睦月のアパートに、弟の葉月が転がり込んできた。デート前に朝永さんに紹介はしたのだが、ふたりと別れた後に入ったライブハウスで弟は麻薬密売人の殺害容疑者になってしまって…。――『人形はライブハウスで推理する』
幼稚園児のルナちゃんの迎えが突然ママからパパに替わり、その後から風邪を理由に休んでしまう。ママが「お空の上のおばちゃんのところ」に行ったという彼女の答えが妙に気になって…。――『ママは空に消える』
朝永さんのFANの女の子の兄が自宅で殺害されていた。ゲーム中に撲殺されており、新発売のソフトが盗られていることから鞠夫はプレイする必要性を小田切警部に強く主張した。――『ゲーム好きの死体』
GW返上で園児を連れて人形劇を観に行くことに。朝永さんのお迎えで入場したが、休憩中に園児のカイ君がいない事に気付いたが会場中どこにもいなく、外にも出られない状態で…。――『人形は楽屋で推理する』
朝永さんの家に来た押しかけ弟子に、以前のバイトの先輩の殺害容疑が掛けられた。彼はなぜか大金を持っており、コンビニ強盗に見せかけて殺害したのかも…と小田切警部は言うのだが…。――『腹話術志願』
どんな子供だったのかな?という朝永さんの質問に、鞠夫を交えて話す睦月は中学生時代の親友を、引越し先の嘘の住所を教えるほどに怒らせてしまったショックな記憶を思い出していた。――『夏の記憶』
計6作の短編集。巻末には作者と腹話術師・いっこく堂の対談も掲載ですv
あーもう!なんでこのふたりはこんなにほんわかラブかなぁ!!好き!
前作で恋人同士になったふたりのお付き合いは、今回も少し進んでくれますが、もうね。遅々として進まないのに睦月ちゃんの悩みとか焦りとか苛立ちとか、その揺れる女心がなんかすごくラブいです。ホントにどうして我孫子さんって、こんなに女心を分かるの…?
そして読んで思ったことは、朝永さんは第1作から見ると、本当に自信を持った…というか「自分」が出来てきたように思います。鞠夫の存在を知られないようにビクビクしていたのが嘘のよう…。睦月ちゃんのおかげかなv
鞠夫はあいかわらずの脳内探偵っぷり。自分じゃ動けないのにね。でもあの…「ゲーム…」は反則じゃないの鞠夫?(笑)
それにしても小田切警部は鞠夫にちょと頼りすぎですね(かなり苦労&融通もしてるけれど)。
でも警部にしてみれば、睦月ちゃん&朝永さんの方が事件に縁がありすぎる!って思っていそうだけれど。鶏と卵ってやつかしらん。 -
久しぶりにこのシリーズに手を出した。
巻末のいっこく堂との対談が面白い。
そういえばこのカバー絵が苦手なんだよね。
キャラクタのイメージが掴めない。