人形はライブハウスで推理する (講談社文庫 あ 54-10)

著者 :
  • 講談社 (2004年8月1日発売)
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本棚登録 : 410
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人形探偵四作目。二作目、三作目は長編でしたけど、今回は短編集です。書き下ろしを含めて6編が収録されています。
青春ユーモア・ミステリーと紹介されているとおり、一作目から恋愛要素が強めでミステリとしてはライトな雰囲気ではあったのですが、本作は文章自体も軽くなっているような印象を受けます。もちろん、度の過ぎたものではないのだけど、個人的にはもう少し抑えても良かったかなと感じました。

物語はプロポーズに始まり、最後は多分親御さんに挨拶へ向う途中の車中でのお話なんだろうと思います。サスペンスは今まで通り弱く、ミステリというか、ミステリを絡めた恋愛小説、という感じなので、殺伐とした雰囲気が苦手という方にもお勧めですね。今回は短編なので、小説をあまり読まない方にもお勧めです。

あとがきには、「まだ続きを書くつもり」とあります。

そしてこれが書かれたのは2001年。

一作目から読んでいない方でも困らないような書き方ではあるのですが、一作目「人形はこたつで推理する」も短編集ですし、こちらから読んでみてはいかがでしょうか?

タイミングよく完結するかもしれません。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 推理小説
感想投稿日 : 2013年10月13日
読了日 : -
本棚登録日 : 2013年10月13日

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