黒と茶の幻想 (上) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 3599
レビュー : 331
  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062749459

作品紹介・あらすじ

美しい謎が去来する永遠の島を目指して

太古の森をいだく島へ――学生時代の同窓生だった男女四人は、俗世と隔絶された目的地を目指す。過去を取り戻す旅は、ある夜を境に消息を絶った共通の知人、梶原憂理(ゆうり)を浮かび上がらせる。あまりにも美しかった女の影は、十数年を経た今でも各人の胸に深く刻み込まれていた。「美しい謎」に満ちた切ない物語。

感想・レビュー・書評

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  • ミステリーのオチは予想がつくものの、構成がよく練られている。サイドストーリーや小ネタもあり飽きない。
    屋久島を旅した事があるので、島の自然については盛りすぎに感じてしまった。どの本でもそうだけど、読んでから旅をする方が、読む前に旅をするよりずっと楽しい。
    現実味のあるキャラクターが少しデフォルメされて登場する。彼らの語る心象風景は、どの人物もどこかしら共感できる。
    描写が映像化ありきのような直截さで、好みが分かれそう。

  • おじさん・おばさんになった学生時代の同級生の男女がY島を巡る。何てことないストーリーなのにすごく怖い。誰もが人前で隠している本音や本性は、知りたくても覗かないままの方がいいのかもしれない。

  • 『三月は深き紅の淵を』に続き、再々読。

    大学の同窓生である4人の男女がY島を旅する話。
    ”美しい謎”と各々の抱える過去と現在を思索する旅。
    文庫だと上下巻に分かれる頁数としてのボリュームもさることながら、一番の特徴は森と物語の濃密さだろう。

  • すごく好き。何度も読み返す。読み返すたびに共感する人物が違う。好きな場面はなく全体の雰囲気が好き

  • 学生時代の友人、男女4人の旅。
    キーワード的に登場する梶原憂理。
    旅のテーマである美しき謎を解くうちに、真相が分かるのだろうか?

  • 恩田さんは、登場人物たちのたわいもないような会話をメインに読者を飽きさせずに物語を進めていくのが本当に上手いなと思う。少年少女の時代から続く間柄であり、既に大人としての様々な経験を重ねてきた4名の登場人物が、童心に帰ったり、大人ならではの話題でもりあがったり、時に過去や己の闇に対面しシリアスなモードになったりと様相を変えつつも、4名の会話の裏にある、この物語の奧低に流れるミステリアスな雰囲気に翻弄される。上巻だけだと、全く彼らの旅行の行く末が想像できない。4人と一緒に旅をしている気分で次巻へ向かいたい

  • 学生時代の友人たち男女4人が非日常を求めて屋久島へと旅をする。
    大きな事件が起こるわけではないのだけど、旅の途中に様々な謎をそれぞれが提案して、それを話し合っていく。
    四人それぞれが主人公となって、章が進んでいくのだけど、地味ながらなかなか面白い。
    「麦の海に沈む果実」の憂理が出てきますので、「麦の海に沈む果実」を先に読んでおくと楽しめるかも。
    下巻も楽しみ。

  • タイトルは忘れたけど、人里離れた全寮制の学校に転向する話と少し関係あります。


  • 屋久島に行きたくなる一冊。

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著者プロフィール

恩田 陸(おんだ りく)
1964年、青森市生まれ。幼少期は名古屋、長野、富山、仙台などを転々とする。高校時代は茨城県水戸市に在住。水戸第一高校を卒業し、早稲田大学進学・卒業。
1991年、第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作となった「六番目の小夜子」でデビュー。2004年刊行『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞及び第2回本屋大賞、2007年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。
2017年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞と第14回本屋大賞を受賞した。同作品による直木賞・本屋大賞のW受賞、そして同作家2度目の本屋大賞受賞は史上初。大変大きな話題となり、代表作の一つに挙げられるようになった。2019年秋、石川慶監督、松岡茉優・松坂桃李らのキャストで映画化。

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