黒と茶の幻想 (上) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062749459

感想・レビュー・書評

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  • (下にまとめて記載)

  • 2010-03-16 初回読了
    再読中。定期的に読み返したくなる。

  • 記録

  • 本筋以外に謎がたくさん出てくるので頭の中が非常に忙しい。解明されていない謎が引っかかって、次の文章を読んでいる間にも頭の奥で推理が続いている。本筋と関係ない話がゴロゴロ出てくるけど、この関係ないことこそ人生そのものみたいで面白い。この寄せ集めで人生ができている。人生みたいな旅をしてる4人だなと思う。

  • 謎について話しながら(過去の回想を織り交ぜて)山を登るというシンプルなあらすじなのに、すごく面白かった。

    憂理が重大な要素として出てきて嬉しい。

  • 再読7回目。
    4人の男女が旅をしながら、ひたすら話をするお話。たぶん、それぞれの自分探しの旅。事件は何も起こらないのに、それぞれの中ではダイナミックに変化している。内省の旅。

  • 恩田さんの作品らしい、というのは、失礼にあたるのだろうか。あちこちに、置かれていた景色が、違う形で意味を持って現れる感じ。
    図書館で上巻を返して下巻を借りた時、うん?、違和感。上巻とは手に持つ感じが違う。明らかに、下巻の方が、読まれてない感じ。謎解きは下巻感想で。

  • 学生時代の友人、男女4人の旅。
    キーワード的に登場する梶原憂理。
    旅のテーマである美しき謎を解くうちに、真相が分かるのだろうか?

  • 恩田さんは、登場人物たちのたわいもないような会話をメインに読者を飽きさせずに物語を進めていくのが本当に上手いなと思う。少年少女の時代から続く間柄であり、既に大人としての様々な経験を重ねてきた4名の登場人物が、童心に帰ったり、大人ならではの話題でもりあがったり、時に過去や己の闇に対面しシリアスなモードになったりと様相を変えつつも、4名の会話の裏にある、この物語の奧低に流れるミステリアスな雰囲気に翻弄される。上巻だけだと、全く彼らの旅行の行く末が想像できない。4人と一緒に旅をしている気分で次巻へ向かいたい

  • 学生時代の友人たち男女4人が非日常を求めて屋久島へと旅をする。
    大きな事件が起こるわけではないのだけど、旅の途中に様々な謎をそれぞれが提案して、それを話し合っていく。
    四人それぞれが主人公となって、章が進んでいくのだけど、地味ながらなかなか面白い。
    「麦の海に沈む果実」の憂理が出てきますので、「麦の海に沈む果実」を先に読んでおくと楽しめるかも。
    下巻も楽しみ。

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著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

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