- Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062751674
作品紹介・あらすじ
芸に生きる人間たちの愛、業、人情、切なさ
「似せ者とわかっていながら、なぜこんなにも心が騒ぐのだろうか」。時は江戸。歌舞伎芝居の名優のそっくりさんが二代目を名乗り、人々は熱狂して迎えるが……。表題作のほか、若い役者2人の微妙な関係を描く『狛犬(こまいぬ)』、お仕打が東奔西走する『鶴亀』、幕末混乱期の悲恋をめぐる『心残して』の全4編を収録。
感想・レビュー・書評
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内容(「BOOK」データベースより)
「似せ者とわかっていながら、なぜこんなにも心が騒ぐのだろうか」。時は江戸。歌舞伎芝居の名優のそっくりさんが二代目を名乗り、人々は熱狂して迎えるが…。表題作のほか、若い役者二人の微妙な関係を描く『狛犬』、お仕打が東奔西走する『鶴亀』、幕末混乱期の悲恋をめぐる『心残して』の全4編を収録。 -
期待感をもって読み始めたことも手伝ってか、あまり良い印象を持てなかった。
表題作よりも『鶴亀』の方が当方の好みであるが、いずれにせよちょっと重量感不足という感じがする。 -
帰国中に読んだ本。面白いとは思うけれど、くどかったな。
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江戸時代の歌舞伎役者をめぐる短編集。テンポの良い語り口で、読ませます。名優・坂田藤十郎の番頭を30年もつとめた与市がそっくりな旅回り役者に二代目を継がせようとする「似せ者」対照的な若い役者の微妙な葛藤と皮肉な盛衰を幼馴染みの女性を絡めて描いた「狛犬」一世一代のはずの引退興行を繰り返す人気役者と興行師の関わり「鶴亀」、囃子方の見習いとお侍の出会いと別れ「心残して」まるでその時代に生きていたよう?2005年発行。
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いずれも芸人がらみの短編集。心残してだけ、幕末の武士がらみ。
似せ者(にせもん)
狛犬
鶴亀
心残して -
役者と芝居にまつわる4つの短編集。どの話も江戸庶民の日常や打算、ほろ苦さが溢れていて面白く読めた。最後の明治維新への過渡期を芸人の視点から描いた「心残して」が一番心に響いたかな…
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4/24 良質の短編集を読んだときというのは長編とはまた違った感覚になる。一つ一つの物語が短いのにどっぷり引き込まれていろんな世界を行ったりきたり。あー今朝子さんよいわ。好きだわ。もっともっと読みたいわ。そんでなんでこんな色気が描けるんでしょうと失礼ながらも不思議に思う。ご本人がそういう感じに見えないだけに。
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何かで紹介を読んで面白そうだったので気になっています。
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2008/2/24購入