猫丸先輩の推測 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 534
感想 : 64
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  • Amazon.co.jp ・本 (456ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062751834

感想・レビュー・書評

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  • 旅行用に文庫本を。夜勤で読んでんだけど。猫丸先輩の短編集。特に印象には残らないな。日もたったし、何も覚えてない・・・

  • 猫丸先輩の奇人っぷりと、八木沢の憐れさは健在です。
    日常を側面からみたような謎と解決は笑えて楽しいものばかりでした。
    古典名作をもじっているのであろう各編のタイトルもおもしろいです。

  • 『家火災、至急連絡されたし。』夜な夜な届く不審な電報、花見の場所取りをする新入社員を次々襲う誘惑と試練、行方知れずの迷い猫...。平和だった毎日を突然かき乱す小さな「大事件」を、神出鬼没&ほのぼの系の名探偵・猫丸先輩が鋭い推理でずばり解決!これぞ本格ミステリの精粋といえる6編を収録。

  • いわゆる「日常の謎」系ミステリーの短編シリーズです。
    猫丸先輩の、可愛いのに毒舌というキャラがいいのだ♪

  • [加納朋子さんが解説を書いている]
    解説……ではなくて怪説 加納朋子

  •  猫丸先輩シリーズ。
     子供の頃によんだときは猫丸先輩かっこいいとおもったのだけれど、大人になって読んでみれば、なんかすごいえたいが知れない人だった。すごいなぁ。

     猫丸先輩がほんわかしてるけど、話の内容自体は癒し系という訳ではない。

  • 神出鬼没・ほのぼの系探偵・猫丸先輩の推測

    読了日:2007.07.20
    分 類:連作短編
    ページ:500P
    価 格:667円
    発行日:2002年9月講談社
    ノベルス2005年9月発行
    出版社:講談社文庫
    評 定:★★★+


    ●作品データ●
    ----------------------------
    主人公 : 猫丸先輩の周辺にいる人
    語り口 : 3人称
    ジャンル: ミステリ
    対 象 : 一般向け
    雰囲気 : 新本格系ほのぼの
    結 末 : 大体解決
    カバー装画:唐沢 なをき
    カバーデザイン:柳川 昭治
    本文イラスト:唐沢 なをき
    解 説 : 加納 朋子
    ---------------------------

    ---【100字紹介】-------------------
    夜な夜な届く不審な電報、
    花見の席取り中の新入社員を次々と襲う誘惑と試練、
    行方知れずの迷い猫…平和だった毎日を突然かき乱す
    小さな大事件を、神出鬼没なほのぼの系探偵の猫丸先輩が、
    推理ならぬ「推測」で解決!
    --------------------------------------

    倉知淳、初読みです。

    主人公は各話異なる人物で、彼らが謎に困惑しているところに
    猫丸先輩がふいっと現れて、何だか人をおちょくるようなことを言いながら、
    好き勝手な推測をべらべらとしゃべり…、それが意外にも
    「あ、それってほんとっぽい!」という種明かしに思えてしまうというストーリー。

    猫丸先輩の推理は、確かに面白くて、真相に見えるのですが、
    基本的に猫丸先輩は他の可能性をつぶしたりはしません。
    つまり、唯一無二の解答ではないのです。
    だから猫丸先輩自身、言うのです。

     「それが本当に真実かどうかは僕には判らないけど、
      僕なりの解釈でいいなら聞かせてやるよ」
                      (本文より)

    そして本書のタイトルも「猫丸先輩の推測」。
    つまりはそういうこと。
    だから新本格系のパズルっぽいお話なのですが、
    ちょっと他のものと毛色が違うというわけです。
    また、こうすることで楽しい謎が小話になってくれて、
    連作短編として成立する、ということもあります。
    ネタ自体が小ネタであるというのもありますけれど。

    そう、ひとつひとつのお話が小ネタです。
    しかもこんなにほのぼのとしているのは、取り扱う謎の性質上でもあるでしょう。
    殺人とか誘拐とか、血腥いお話は一切抜き。
    平穏な日常をいきなり壊すのは確かにその通りですが、
    世間を騒がす大ニュースになるようなものではなくて、
    自分にとっては大事件なんだけど、な「小さな大事件」ばかり。
    軽くて、でも大きな。

    主人公が1話ごとに変わりますが、その主人公の立場などについては
    かなり細かく書き込まれています。舞台づくりが好きな著者ですね。

    のんびりとした雰囲気で、
    ちょっとした「あー、そっか!」が読んでみたくなったら、お勧めの一品です。


    ---------------------------------
    文章・描写 :★★★★
    展開・結末 :★★★★
    キャラクタ :★★★+
    独 自 性 :★★★
    読 後 感 :★★★
    ---------------------------------


    菜の花の一押しキャラ…扇屋の婿養子


    「それが本当に真実かどうかは僕には判らないけど、
     僕なりの解釈でいいなら聞かせてやるよ」  
                    (猫丸先輩)

  • ほんわか日常ミステリ。おすすめはひよこ売りの猫丸先輩です。

  • 猫丸先輩ったら。

  • 『夜届く』夜に届く電報の謎(笑)八木沢君は傲慢だそうだ(笑)
    『桜の森の七分咲きの下』花見の場所とりの社員をどかそうとする人々の謎(笑)
    『失踪当時の肉球は』疾走した猫を探しハードボイルドな探偵(笑)猫探しのポスターが傷つけられる謎(笑)
    『たわしと真夏とスパイ』大型スーパーの進出で危機にたたされた商店街。北の工作員って(笑)祭りの夜に猫丸先輩の推論(笑)
    『カラスの動物園』デザインに行き詰まった葉月が訪れた動物園でのひったくり事件。使い捨てカメラの使い方がわからない猫丸先輩(笑)
    『クリスマスの猫丸』全力疾走するサンタクロースの謎。八木沢君と猫丸先輩のクリスマス(笑)

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著者プロフィール

一九六二年静岡県生まれ。日本大学藝術学部卒。九三年「競作 五十円玉二十枚の謎」に応募し、若竹賞を受賞、九四年『日曜の夜は出たくない』で本格的に作家デビュー。二〇〇一年『壺中の天国』で第一回本格ミステリ大賞を受賞。著書に『星降り山荘の殺人』『片桐大三郎とXYZの悲劇』『皇帝と拳銃と』『豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ事件』『月下美人を待つ庭で猫丸先輩の妄言』などがある。

「2021年 『作家の人たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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