木乃伊男 (講談社文庫 そ 4-4)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062751889

感想・レビュー・書評

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  • 「蘇部健一」のミステリ作品『木乃伊(ミイラ)男』を読みました。
    「蘇部健一」の作品は約6年振り… ホントに久しぶりですね、

    -----story-------------
    はるか昔、布部家を襲ったミイラ男の伝説。
    密室「鏡の迷路」での兄の不可解な死に続き、主人公「正男」の身辺にも怪人の影が忍び寄る。
    復讐鬼が蘇ったのか。
    ミイラ男の正体とは!?  
    おもしろさアップのため、ページをとばさずにお読み下さい。
    -----------------------

    本文のイラストは漫画家の「里中満智子」… なんと、イラストで犯人がわかる全く新しいタイプの推理小説です。

     ■プロローグ
     ■第一部 木乃伊男
     ■第二部 木乃伊男の正体
     ■あとがき
     ■解説 黒田研二

    はるか昔、「布部(ぬのべ)家」を襲ったミイラ男の伝説… 鏡の迷路という密室での兄「浩一」の不可解な死に続き、ミイラ男の影はいよいよぼくのもとへと忍び寄ってくる、、、

    果たして、ミイラ男が顔の包帯を取ったとき、あらわれるのはいったいだれの顔なのか……。


    「里中満智子」の手によるイラストで犯人がわかるという趣向や、ミイラ男役が7人もいたこと、おどろおどろしい雰囲気が漂う『プロローグ』での導入部分… 等は面白いと思いましたが、、、

    全体的には物足りなかったですね… 良さがわからなかったなー

  • 正直、話はベタだ思いますが、ミイラ男が包帯を解くシーンの後ページをめくるとイラストが出てくる、という繰り返しに嫌でも次へ次へと引っ張られ、それを気にする暇もなくラストまで一気に読まされてしまいました。里中さんのイラストが懐かしく、つい先を見たくなるのですがイラストに仕掛けがあるので絶対にペラペラとめくったりはできません(透けているのがちょっと残念)。そんなじりじりした部分も良いスパイスだったのかもしれません。ラストの一枚まで楽しめました。実は初蘇部氏でしたが妙な魅力を感じます。別の本も読んでみようかな。

  • 2016年11月13日読了。
    2016年99冊目。

  • この方の本、初読です。
    噂は聞いていたので、タイトルもしっていたし、「六枚のとんかつ」という本でメフィスト賞受賞しているのも知っていたのですが、読んだことありませんでした。
    というのも、以前鳴り物入り?!で紹介されていた乾くるみの本を読んでがっくりきたから。
    で、今回もそのパターンできたらいやだなーと思いつつ、とりあえず読んでみたら、あら?!いけるやんって感じでした。

    まあ、荒削りだし、細かい部分では???っていうのもいっぱいあるけど、まるで漫画を読んでいるかのような、ページをめくる楽しさがありました。
    イラストがひとつのストーリーとして組み込まれていて(イラストは里中満知子)それも漫画チックになっていた一員かもしれません。
    ストーリーは、まあまあですが、さらっと読めて、おもしろかったです。
    もっと気をてらったものかなーと思ってたので、あっさりしてるなという感じですね。
    最後の謎解きの章は、ちょっとあっさりしすぎている気もしましたが、まあ及第点でしょう。
    次は、「六枚のとんかつ」挑戦してみようっと。

  • 鏡の迷路で不審死を遂げた兄は、ミイラ男に殺されたのか?主人公正男の前に出没するミイラ男の正体とは?二転三転する真実。ラストシーンで明かされる、驚天動地の真実とは?!


    これは楽しい(笑)。ミイラ男の正体が二転三転して、しかもそれをイラスト付きで示す凝りようがおかしい(笑)。袋とじの意味もよくわからない(笑)。(笑)で終わるかと思いきや、結末に挿入されたイラストに、これまでの(笑)を一掃するような戦慄を覚えました(笑)

    六とんといい動かぬ証拠といい、挑発的な作品を繰り出してきますねー。ミステリスキーの反応を楽しんでいるとしか思えません(笑)
    ていうか最早これミステリィではない><

  • う〜ん、何か微妙なシリアス路線ですね。史上初のイラストで犯人が分かるという仕掛けも単に顔が見えただけだし。もっとイラストをトリックに使ったネタなのかと思ってた。里中氏がどんな人か知らないけど、単なる挿絵以上のものにはなっていない。結局、・・・が木乃伊男だったという構成はちょっとドリフっぽくて笑えるので、ギャグ路線に持っていっても良かったんじゃないかな。それと解説で最後の1ページで云々て書いてあるけど、意味が分かりません。最後のイラストのことを言ってるんだと思うけど、描かれている人物が何をしているのか分からず。非常に気になります。

  • 2005年10月13日読了

  • 絵がいいです。顔の包帯をとるシーン、緊張します。絵がポイントです。ええ、絵が。

  • 新規購入ではなく、積読状態のもの。
    2011/1/8〜1/9

     蘇部氏の作品は2年以上ぶり。ミイラ男伝説のある布部家の跡取り正男の周辺に現れるミイラ男。数年前に兄をミイラ男に殺されて?、次は自分の番なのか?里中満智子さんのイラスト付、かつ結末は袋とじ、蘇部氏らしい工夫満載。

  • この人のは実はかなり好きです。「六枚のとんかつ」もね。オチがいい。でも主人公の性格は正直どうかと思った。

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著者プロフィール

1961年、東京都に生まれる。早稲田大学教育学部英語英文学科卒業。1997年、『六枚のとんかつ』にて第三回メフィスト賞を受賞、デビュー。児童向けの「青い鳥文庫」や「YA!ENTERTAINMENT」でも活躍。

「2013年 『古い腕時計 きのう逢えたら…』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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