頭取無惨 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062759021

感想・レビュー・書評

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  • 短編集。ん?そこで終わるの?というのもあったけど、全体的には面白かった。新幹線や飛行機で読むのに最適。

  • 短編集ですが、内容より出版物に対する素朴な疑問。

    『いつかの、本番のために』は、『不当買収』という長編の一部ですね。
    “使い回し”なんか?それともこの短編から、長編に発展したんか?

    それぞれの出版時期を調べるほどまでに突き詰めたいことでもないけど、表面的には別の出版物のカオしてんのに、意思に反して再読させられた気持ちになり、複雑な心境にはなってもたかな。

    …ついでに言うと、『頭取無惨』はスピンオフなんかな。勘違いかな。

  • それにしても銀行というのはすさまじいところだなあと思いつつ。自分が銀行に就職していたら発狂していたような気がします。その中でもどうにか落としどころを探った作品群であり、読後感は悪くないです。

  • 筆者お得意の銀行をテーマにした短篇集。
    いずれも悲喜こもごもなテーマかつ内容での6話。どれが正しくてどれが間違っているなんていうことは言えない世界の話だけど、自分的には「いつかの本番のために」が一番心に残ったかなぁ。
    まぁプロットやら展開がタイトルから読めてしまうというのは残念だけど、このくらいの長さだと冗長に感じず読み応えもあってよかったと思います。

  • タイトルに爆笑して思わず買ったが言うほど無惨じゃなかった。もっと路上でチューを撮られたりとかさあ。

  • 魅力的な登場人物もなく、もう一展開あるのかと思えば終わりだったり。こういう話は短編ではなく長編でじっくり読みたい。

  • 2010.8
    こういう中の人が書く小説は面白い。噂には聞くけれど、銀行って本当に大変なんだろう。銀行の上級管理職は仕事ないのかねぇ。。

  • 銀行を舞台に繰り広げられる人間模様の短編集。

    派閥争い・・リストラ・・成果主義・・貸しはがし・・
    現在のサラリーマンには避けて通れないテーマで書かれているだけに、読後の爽快感というものはあまりない(笑)

    唯一、最後の「機械の声を聴け」はちょっと違う感じでよかったかな。これだけでもショートドラマか何かつくってもいいかもしれない。

  • 2009年4月26日

  • 苦悩する6人の銀行員の生き方を描いた短編集。
    リアルに描かれており、共感も出来るが、
    少し古いな、というのが率直な印象。
    今の時代、無意味な事に対してもう我慢する時代では
    ないし、我慢は何も生まず退廃を増長させるだけです。

    ただ一方で、不良債権隠しや無意味な数字作りが
    今もなお続いている事を思うと、悲しくなります。

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著者プロフィール

1954年、兵庫県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。77年、第一勧業銀行(現・みずほ銀行)入行。人事、広報等を経て、築地支店長時代の2002年に『非情銀行』(新潮社)で作家デビュー。03年、49歳で同行を退職し、執筆生活に入る。その後、日本振興銀行の社長就任、破綻処理など波瀾万丈な50代を過ごす。現在は作家、コメンテーターとしても活躍。著書に『失格社員』(新潮文庫)、『ラストチャンス 再生請負人』(講談社文庫)、『我、弁明せず』『成り上がり』『怪物商人』『翼、ふたたび』(以上、PHP文芸文庫)、『50代の壁』(PHP文庫)など多数。

「2023年 『使える!貞観政要』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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