六とん2 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062761284

感想・レビュー・書評

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  • 伝説のバカミス「六枚のとんかつ」に続く第二弾! 突拍子もない奇作を味わいたい方にオススメ! #六とん2

    ミステリーで遊ぶことに特化した、明らかに意思が込められた作品。いわゆるザ・バカミス!第二弾も相変わらず奇想天外な作品群でした。

    本作はイラストでのオチや、特殊設定モノ、感動ものなどに挑戦されており、なかなかどうして面白いっ

    ただ前作の強烈さと比較してしまうと、少しパワーが落ちちゃったかな。もっと下劣でネタに特化して、好き勝手に書いていただいたほうが読者としては嬉しかったところです。

    作者には是非もっともっとチャレンジいただき、荒れ狂った作品を世に出してほしいです! 次作、六とん3も必ず読みます。

    以下、本書でお気に入りの作品たちです。

    ・最後の事件
    ・三色パンの秘密
    ・甘い罠
    ・きみがくれたメロディ

  • 「最後の事件」★★★
    「三色パンの秘密」★★★
    「甘い罠」★
    「午前一時のシンデレラ」★★
    「行列のできるパン屋さん」★★
    「姿なき目撃者」★★
    「読めない局面」★★★
    「誓いのホームラン」★
    「地球最後の日?」★
    「叶わぬ想い」★★
    「きみがくれたメロディ」★★
    「届かぬ想い・純愛ヴァージョン」★

  • おバカミステリー短編集『六枚のとんかつ』の第二弾。著者が言うところの”アホバカトリック”作品以外に、今回はファンタジー作品も混じっている。ふつう短編集としてジャンルくらいは揃えるだろうと思うのだが、この不徹底ぶりがねらいかどうかはわからない。ただファンタジー作品の『きみがくれたメロディ』がいちばん出来が良かった。まぁ、おすすめ。ミステリーのほうはもっとくだらないオチを今後期待する。
    収録作)最後の事件/三色パンの秘密/甘い罠/午前一時のシンデレラ/行列のできるパン屋さん/姿なき目撃者/読めない局面/誓いのホームラン/地球最後の日?/叶わぬ想い/きみがくれたメロディ/届かぬ想い・純愛ヴァージョン

  • 六枚のとんかつに続編があることを知らなかった。ノベルスでは4まで出ているというのは驚きだ。
    六枚のとんかつの続編と言っていいのかよくわからない作品だった。前作とは大幅に路線変更なのでしょうか。期待していたものとは違ったが、「きみがくれたメロディ」などは好きである。一番気に入ったのは「行列のできるパン屋さん」だった。全くミステリなどではない気がしたが、皮肉な人間味は好きである。

  • 3+
    前作「六枚のとんかつ」は既読だが、いくつかのおバカトリックを除いて細かなことはすっかり忘れていた。だから初めに前作の名探偵の名前が出ても「誰それ?」だったのだが読んでいくうちにぼんやりと思い出してきた。恒例の各話冒頭の引用文も趣がある。前作に比べると、総じてこじんまりとした感がありパワーダウンしたとも受け取れるが、ばかばかしさも減り、全体のバランスも良くなり非常に読みやすい。個人的にはオチのイラストで吹き出しながら感心してしまった「地球最後の日?」が好きだ。

  • もっとバカでも良かったと思うし、
    もっとミステリーで良かったと思う。

    叶わぬ願いのオチが苦みばしっていてよかったと思う。
    アレはいわゆる自慰なのだろうか。

    ヒカルの碁と涼宮ハルヒとカウボーイビバップと
    意外と作者とは気が合うかもしれない。

  • 六枚のとんかつ、動かぬ証拠と、世間の評価は知らないけど好きな作家さん。

    2も面白かった。難を言えばもっともっとはじけてくだらなくしてもいいのに〜。
    ただ、意外なしんみり話とか、メリハリ効いてよかった。
    3もあるみたいなので、ぜひ読みたいです。

    これが買えただけでも、苦手な池袋に行った甲斐があったというものだ。
    ま、そのために行ったのではないですが。

  • この世にはどんな小説でもある。
    この本をこころから楽しめる人こそ
    人生を楽しめる人であり、
    この本をこころから批判する人こそ
    人生を捨てている人なのだ。
    僕は「批判」が大嫌いだ。
    その人のすべてを嫌うことである。
    心の底から嫌いになることである。
    ああ、ああ、ああ、批判なんてなくなれ。

    究極におもしろいbookはこの六とんシリーズなのだよ。
    ワトソン君。

  • 解説にもあるように、前巻は「アホバカ・トリック」が持ち味であり、ミステリというジャンルの中で個性を発揮していたと思います。

    本巻はアホバカ要素が薄くなり、その分、人情とかSFとか絵のオチなど色々な要素が取り入れられていますが、単に薄味になってしまったという印象です。人情やSFとなると、他の人の方が長けていると思われるので、自分の個性を生かす作品作りをしてほしいものです。やはり、保険調査員ものの最初の3篇が、この人が一番個性を発揮できる形であるように思いました。

  • 相変わらずほどよく?脱力できる短編集。凝った仕掛けはなかなか好きですよ。
    お気に入りは「午前一時のシンデレラ」。これはもう「巧い!」と思ったのでした。これは犯人にしてみたら追い詰められますよ。
    「叶わぬ想い」も、こういうオチは案外好きです。一瞬わけわからなくって考え込んでしまったのですが。なるほど、そういうことだったのか……。

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著者プロフィール

1961年、東京都に生まれる。早稲田大学教育学部英語英文学科卒業。1997年、『六枚のとんかつ』にて第三回メフィスト賞を受賞、デビュー。児童向けの「青い鳥文庫」や「YA!ENTERTAINMENT」でも活躍。

「2013年 『古い腕時計 きのう逢えたら…』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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