死出の門松<こんな葬式がしたかった> (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062762809

感想・レビュー・書評

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  • なるほど。

  • 面白く読みました。身内の葬式、自分の葬式、どんな風に送ってやりたいか、送られたいか、ということだなぁ、と。田舎の両親がありがたいことに健在なので、切羽詰って考えることではないのだけれど、読みながらシミュレーションしてしまってました。で、思うことは、昔ながらの葬儀になるんだろうな、と。祭壇にしろ、お棺にしろ、とても高い「買い物」なので、最近増えているという、生前予約が出来たらなぁ、と思うのだけど、ごく若い時ならともかく、もうすぐ80歳になる親にはそんな話は言い出せないし。でも、私や主人の場合には、と色々考えるきっかけになりました。この本にあったんだけどね、なんて主人とあれこれ話ができたのもよかった。葬儀やお墓には、地域性というか、これまでそうだった、というしきたりがつき物だけど、逆に言えば、こうでなければならない、という確固とした決まりはない、と言われなるほど、と。最近、無宗教の家族葬が多いという話にも、あぁ、私もそうしたいな、と思いました。お経は聞いても何を言ってるのかわからないし、戒名なんて別に欲しくもない。田舎から離れた地で暮らす者の特権として、お寺と無関係のお墓や葬儀を持つこともできるんだなぁ、なんてね。残された者たちが非難されたり、かえって煩雑になったりするのは困るけど、あまりに納得のいかないお金は使ってほしくないし、できれば、私らしい送り方をしてもらいたいな、と。きちんと家族で話し合うことが一番大事、ということですね。

  • 今の日本の葬儀事情を幅広く活写しており、楽しく読める。

    ただ、
    ・関西での話が中心で、関東の者にはやや縁遠く感じた
    ・葬儀屋に好意的過ぎる
    ・話題がコロコロ変わるため、余韻がない
    ことにはやや不満。

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著者プロフィール

1954年、京都府生まれ。ルポライターとして葬式、笑い、科学、人物を主要テーマに取材・執筆。高橋葬祭研究所を主宰し、死と弔い関連の調査、研究、執筆を行う。雑誌『SOGI』で「弔いの系譜—仏教・民俗」を約10年間連載。絵・イラストを描き、切り絵の個展を何度も開催。著書に『ドキュメント 現代お葬式事情』(立風書房)、『葬祭の日本史』(講談社現代新書)、『看取りのとき―かけがえのない人の死に向き合う』(アスキー新書)、『寺・墓・葬儀の費用はなぜ高い?』(飛鳥新社)、『死出の門松―こんな葬式がしたかった』(講談社文庫)、『お葬式の言葉と風習―柳田國男『葬送習俗語彙』の絵解き事典』(創元社)、『土葬の村』(講談社現代新書)、創作絵本『いぶきどうじ—オニたんじょう』(みらいパブリッシング)など。本書には、聞き取りをもとにして作成した切り絵やイラストがふんだんに挿入されている。

「2022年 『近江の土葬・野辺送り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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