新装版 46番目の密室 (講談社文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (434ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062764278

感想・レビュー・書評

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  • 初めての有栖川有栖作品、しっかり有栖川有栖さんにハマってしまいました。
    400ページ近い長編でしたが今まで読んだミステリー小説の中でもかなり読みやすい作品でもありました。
    また、綾辻行人先生の解説も必読!!
    火村シリーズ第1作目ということなのでこれから国名シリーズ読破していきます!

  • シリーズ1作目。
    火村とアリスの2人コンビで事件を解決するっていう情報しか知らなかったので、色々良い意味で驚いた!
    火村は理知的だけど口が悪かったり、アリスは優しい語り口調かつ関西弁で親しみやすそうだったり。
    テンポよく進んでいくし、推理も分かりやすい。
    すごく読みやすい推理小説だった。
    2作目が楽しみ!

  • クリスマス。作家有栖川アリスは友人の英都大助教授火村英生と軽井沢に出かけた。
    密室の巨匠と呼ばれる真壁聖一のクリスマス・パーティへ。
    しかしそこで事件が起こる。

    再読です。
    ですが、あれ?全然印象が違う・・・。
    もともと「なんか上滑りな読み方してしまったなー」と思っていたから再読したという経緯があるし、それだけ気合入れずに読んでしまったのか。
    その割にはめっちゃ面白かったのだけど。こんなに面白い本を適当に読めるか?!?!ってくらい面白かったです。

    まだお読みでない方はぜひぜひ!
    これぞ和製エラリィ・クイーンですぞ。

    あとがきで綾辻センセと有栖川センセが、すごいいいコンビってことが誇示されている気がする。
    作家二人のやじきた探偵みたいなやつ、書いてくれたらいいのにな。

    「マレー鉄道」もう一度読みたくなりました。
    再発見が楽しいですね、再読ww

  • 名探偵・火村英生のの推理が光る。解決編の犯人と密室トリックにはなるほどと思った。

  • ずっと読みたいと思っていた火村シリーズ
    密室を舞台にした本格ミステリだがとても読みやすく、トリックも伏線も綺麗でした!
    こんなにも読みやすい本格ミステリは他にないのでは?と思うほど読みやすかったです。
    読後の余韻がとても良く素敵な読書体験でした✨

    そして火村アリスコンビ良いですね
    これからも2人を見ていきたいと思いました!
    また好きなシリーズが増えました

  • 友人で犯罪学者の火村英生は推理作家の有栖川有栖に密室の巨匠と呼ばれる推理作家の真壁聖一の別荘で毎年行われるクリスマスパーティーに一呼ばれていた。
    そこには毎年気心の知れた編集者と同業者の作家が呼ばれていた。真壁自身は独身だが、彼の妹が離婚後娘を連れて彼の別荘に住んでいる。数年前に真壁が巻き込まれたホテルの火事で彼を救った消防士は命を落とし、その息子を彼は引き取っていた。
    北軽井沢の別荘"星火荘"は雪に包まれたクリスマスをそんな面々で迎える。しかし、周辺をうろつく茶色のブルゾンの男、イヴの夜の手の込んだ悪戯に始まった事件は、その夜二件の殺人事件に発展する。
    書斎の暖炉に押し込まれた茶色のブルゾン男の死体、そして地下の書庫の暖炉に同じく押し込められた主の真壁誠一の死体。そしてその二つの部屋には錠が下りていた。密室殺人の謎を火村&アリスのコンビが解く。第一作目。新装版。

    "「気に障ったか?」
    火村は穏やかに言った。
    「お前を軽蔑して言ったわけじゃない」"
    火村という人は優しいのだろうとわかる言葉がちょこちょこと撒かれていて、そこに寄り添うアリスの姿勢が好きだ。順番が逆になったけれど、刊行順に読んでいきたい。

  • 「推理小説」とは、「密室」とは、と考える機会を与えてくれる良作。トリックも良いが、それ以上に本格ミステリに対する書き手としてのスタンスのようなものがみられ、読了後が心地よい。早く次のミステリを読みたくなるような一作。

  • 国名シリーズを途中まで読み進めた後に、
    この作品が火村シリーズ最初の作品と知り...
    慌てて探して購入(笑)

    まさかの展開に何度も前に戻って
    読み直しをしながら楽しませて頂きました
    この後、限定愛蔵版もちゃっかりお迎えしました

  • 文章もトリックも芸術的だし、最初から最後まで綺麗にまとまっててだいすき!

    動機が苦しくて、でもすごく理解できた
    生きやすい時代になった、と再認識させてくれる作品でした

  • 推理ものって「いやそれは先に開示してくれないと読者は推理できないじゃん」「その情報をあとから出してくるのはずるいじゃん」みたいなものが多いイメージだったのですが、この作品は情報がすべて与えられた状態で解決編に進むので読んでて ああかもしれない こうかもしれない と考えて楽しむことができました。
    『トリックを直感で見破れば犯人の名前が浮かび出た、という構図を避けるべく、犯人特定のプロセスは論理的であるように心掛けた。』と作者本人があとがきで語るように、パズルのようで快適なトリックでした。

著者プロフィール

1959年大阪生まれ。同志社大学法学部卒業。89年「月光ゲーム」でデビュー。「マレー鉄道の謎」で日本推理作家協会賞を受賞。「本格ミステリ作家クラブ」初代会長。著書に「暗い宿」「ジュリエットの悲鳴」「朱色の研究」「絶叫城殺人事件」など多数。

「2023年 『濱地健三郎の幽たる事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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