青春夜明け前 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 710
感想 : 89
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062764490

作品紹介・あらすじ

妻よ、娘たちよ、そしてあの頃好きだったカノジョたちよ。これが男子だ!

10代、男子。愛おしくおバカな季節。何かというとボッキしてばかりいたあの頃の僕たちは、勘違い全開のエロ話と「同盟」「条約」「宣戦布告」という言葉が好きだった。そして何より「親友」という言葉が大好きだった。男子の、男子による、男子のための(女子も歓迎!)、きらめく7編の物語。<文庫オリジナル>

感想・レビュー・書評

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  • 8編からなる短編集です。
    帯には「妻よ、娘たちよ、そしてあの頃好きだったカノジョたちよ。これが男子だ!」と書かれています。
    男子生徒の青春時代。
    本当につまらないことに一生懸命生きていた時代。

    自分のその時代は その時その時が一生懸命でした。
    この本を読むと そうだったなぁ と思うことや、それを見守ってくれている親の気持ちなどに気付かされます。

  • #読了。短編集。7編。10代男子のバカバカしくも、誰しももが感じたことを、ユーモアに描く。世代的にも近いものがあるのだろうが、中でも「俺の空、くもり」の替え歌が面白かった。それとともに少しの切なさの重松節は健在。

  • 切なくてめっちゃ笑えてホッコリできるお話がたくさん。
    女子が未知だった学生(童貞)時代を描くちょっぴりイカ臭い男子の青春ストーリーの詰め合わせ。
    どの話も本当に好き。かわいいです。

  • 田舎の子どもたちのセックスとか好奇心丸出しの日々。懐かしい田舎の子どもたちのヴィタ・セクスアリスといったところ。

  • 同年代の自分にとって、そうそう、あったあったという言葉や遊びが沢山でてきて懐かしく読めた。笑いあり涙あり。自分の子どもの頃の思い出と重なって癒された。

  • 読了 2013/11/17

    10代、男子。愛おしくおバカな季節。何かというとボッキしてばかりいたあの頃の僕たちは、勘違い全開のエロ話と「同盟」「条約」「宣戦布告」という言葉が好きだった。そして何より「親友」という言葉が大好きだった。男子の、男子による、男子のためのきらめく7編の物語。

  • 10代の男子。愛おしくおバカな季節。

  • 重松さんが実際、中学生位のときから高校生の時までの
    男子生徒たちの、せきららな青春小説なのです
    重松さんと私はほぼ同級生
    ひゃっひゃっ、男の子ってこんなこと考えてたんだぁ
    なんて笑いながらも、わかるわかるの時代背景
    重松さんのこういうジャンルの小説にはずれなし
    ほのぼの〜、ちょっと切なく、心温まる短編集でした

  • 中学高校時代を男子校で過ごしていた僕は、やっぱりあの頃バカばかりしてた。
    それは派手なバカさではなく、日々を過ごしている内の小さな瞬間に考える事だったり、友達と話している内容だったり、まぁとにかく、ホントに地味にバカだった。始末が悪いのはそれがバカだということを自分で気付かないことだと思う。もし僕が中学生の頃この小説を読んだとしても、バカだなぁと思うだけで、自分がそれと同じだということには気付かなかったと思う。
    ただ、思春期というのは常にそんなバカなことに心を躍らせていたり、何にでも反発したくなったりする時期だった。
    この思春期というものの不思議さは何なんだろう。一概に言えることではないけど、きっと男子であれば一つや二つ、バカだったあの頃のことを追憶することができるだろう。

    高校を卒業してからまだ大して年月も経っていないけど、あの頃の友達とは卒業以来全く会っていない。彼らのことを思い返しながら、あいつらもバカだったなぁと思う。思春期のバカさというのは、この小説を読んでいても思えたことだが、どこかで清々しい。
    また、彼らに会って一度あの頃のバカだったエピソードを語りあいたいと思った。それは、きっとバカだった思春期を過ごした男子にしかできないことだと思う。

  •  うぶで、純情で、変態で、無知で、夢でいっぱいのあの頃。一つひとつ思いだしながら、共感しながら読み進めた。甘酸っぱく、ほろ苦く。
     「俺の空、くもり」替え歌、秀逸。気持ちが、とてもよくわかる。若いということ(幼いと言うべきか)は、何とも未熟で、バカなことばかり言ったり、したり。だから、大人になってから振り返ると懐かしくて面白いのかな。

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著者プロフィール

重松清
1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。91年『ビフォア・ラン』でデビュー。99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木三十五賞、10年『十字架』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『流星ワゴン』『疾走』『その日のまえに』『カシオペアの丘で』『とんび』『ステップ』『きみ去りしのち』『峠うどん物語』など多数。

「2023年 『カモナマイハウス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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