- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062764834
感想・レビュー・書評
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一日一人当たりのエネルギー消費量を江戸時代は0キロカロリー、現代は化石燃料だけで100000キロカロリーとして、基本的な衣食住だけでなく、江戸時代の文化、生活様式を比較しながら現代の「豊かな生活」に警鐘を鳴らす一冊。読みやすく、面白い。
「目先の安楽のために膨大なエネルギーを使いながら発展成長し続けることが、はたしていつまでできるのだろうか。」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
江戸時代の生活のことが知りたくて、石川英輔の『大江戸省エネ事情』を読みました。
石川英輔の作品は、今年の6月に読んだ『江戸時代はエコ時代』以来ですね。
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現代人が1日1人当たり約10万キロカロリーも消費している化石燃料は地球温暖化の最大要因となっている。
ひるがえって江戸時代は、ほぼ太陽エネルギーしか使わずに高度な産業と文化を築き上げていた。
究極の「省エネ社会」を実現した合理的な知恵の数々を、江戸研究の第一人者が豊富な図版と共に解説。
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一般財団法人日本原子力文化財団発行の広報誌『原子力文化』に2003年(平成15年)から2005年(平成17年)にかけて掲載された『〇と一〇万の間』を一冊にまとめて2006年(平成18年)刊行した『江戸と現代0と10万キロカロリーの世界』を文庫化する際に改題した作品です。
■第一章 化石燃料一〇万キロカロリー時代
■第二章 乗物、昔と今
■第三章 冷やす
■第四章 食べ物
■第五章 伝える
■第六章 観る
■第七章 旅をする
■第八章 照らす
■第九章 着る
■第十章 食べる
■第十一章 住む
■第十二章 作る
■第十三章 捨てる・拾う
■第十四章 人類は豊かさに耐えられるか
■あとがき
■文庫版『大江戸省エネ事情』へのあとがき
温暖化地球を救うには、江戸の知恵が必要だ現代の10万分の一のエネルギーで100万人都市を運営していた江戸時代… 究極のエコロジカル・テクノロジーを実現した驚くべき知恵の数々を豊富な図版で解説。
省エネということを全く意識することなく、日常の生活がリサイクルの環で成り立っていた江戸時代… 膨大なエネルギーを湯水のごとく使って維持している現代、、、
日本人1人が1日に必要とするエネルギーは0キロカロリーから10万キロカロリーにまで膨れ上がっているんですよねー それでも昭和30年代頃は、1万キロカロリーのエネルギーで生活していたということなので、その後の半世紀で恐るべき変化があったということですね… 生活は便利になる一方で環境破壊は進み、かつての成人病は子どもまでが気にする生活習慣病となり若年化が進んでいます。
人間にとって何が幸せなことなのか… 答えはないですが、考えさせられますね。 -
(要チラ見!)/文庫