スロウハイツの神様(上) (講談社文庫)

  • 講談社 (2010年1月15日発売)
3.91
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本棚登録 : 23229
感想 : 1389
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  • 本 ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062765565

作品紹介・あらすじ

人気作家チヨダ・コーキの小説で人が死んだ――あの事件から10年。アパート「スロウハイツ」ではオーナーである脚本家の赤羽環とコーキ、そして友人たちが共同生活を送っていた。夢を語り、物語を作る。好きなことに没頭し、刺激し合っていた6人。空室だった201号室に、新たな住人がやってくるまでは。(講談社文庫)


人気作家チヨダ・コーキの小説で人が死んだーー

あの事件から10年。
アパート「スロウハイツ」ではオーナーである脚本家の赤羽環とコーキ、そして友人たちが共同生活を送っていた。
夢を語り、物語を作る。
好きなことに没頭し、刺激し合っていた6人。
空室だった201号室に、新たな住人がやってくるまでは。

感想・レビュー・書評

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  • ★3.5
    実は辻村深月さんの本初読みでした
    何冊も積読してあるのですが、若い人向けなのかな、、と思ったりしてなかなか手が伸びずでした

    クリエイターの人たちが同居する「スロウハイツ」
    それぞれの才能や個性が際立っています
    私は狩野さんが好きだな
    自己主張しすぎず、相手を思いやって発言していて好感を持ちました

    下巻が楽しみです!

  • 色んな人の感想で見かけるので気になって読んでみた
    。青春の話か恋愛ものだと思ったら、語りは淡々としているけど内容が結構重い。そして何だこの気になる終わり方…。こちらを読んだだけではまだ何が起こったのか、登場人物たちの気持ちも全然分からない。早く下巻を読まなくては。
    とりあえず今のところスロウハイツの中ではコウちゃんが好きだな。穏やかで柔らかい空気感がとってもいい。彼には幸せになって欲しいけど、何かしらありそうだから下巻を読むのがちょっとこわい。

  • 「加々美莉々亜がやってくる」あたりから、ギアが入ってきた。

    「いじめには、その一線を越えてしまったが最後、逆にかっこ悪くなる瞬間というのがある」
    この言葉が私の心に錨を下ろす。辻村深月さんの鋭い世間の見方。これはたぶん彼女自身の経験から出てきた言葉だろう。

    下巻が楽しみ

  • 読書の海辺で水遊びはじめて漕ぎ出したらいつの間にか160冊越えてました。穏やかな波間に心地よい日差しをうけて時折爽やかな風が頬をなでるそんな船旅でしたが物足りなさを感じるようになってきたので、そろそろ遠洋にでて荒波に揉まれるような体感もしてみたくなってきたし、大物も釣ってみたい。深淵に潜む様々な感情がうねる複雑な海域を、暗礁に乗り上げないように慎重に進むようなジャンルにも、首突っ込みたくなってきたので苦手意識のあった辻村深月さんの海へと舵をとってみました。
    とゆうことで手にした「スロウハイツの神様」上下あるし、この厚さが敬遠しがちな理由でもあったんですけど。読む順番あってるだろうか?

    若きクリエーター達が共同生活をするスロウハイツ。もうアパートもののこの設定だけでお替りできちゃうぐらいストーリーが膨らみますね。長屋から商店街に団地やニュータウン、別荘地にタワーマンションまでご近所さんとの関係は複雑怪奇でワクワクします。
    ここでは一人一人のキャラを丁寧に描写しながら関係も紹介されていて、この世界観だけで浸れそうなんですが上巻は密かに着実に爆薬が仕掛けられてゆく感じなんかなあ。

    • つくねさん
      かなさーーん、こんにちは♪

      凝り性のかなさんの本棚、今は銀鉄関連で並べられていて見てるだけで
      気持ちいいですね。
      私も辻村作品で並...
      かなさーーん、こんにちは♪

      凝り性のかなさんの本棚、今は銀鉄関連で並べられていて見てるだけで
      気持ちいいですね。
      私も辻村作品で並べてみようかな( `ー´)ノ
      下巻のが厚いですね大丈夫だろうかな

      ところで、ヒグチユウコさんとかもお好きでしたよね
      キモカワの絵が特徴で以前私が偶然手に取った本の表紙絵が
      独特のキノコのイラストで興味をもって開いたのですが
      「日々のきのこ」って作品でした内容は異次元すぎて
      理解できませんでしたが挿絵とかはキモカワでしたよw
      最近になって挿絵描いたのヒグチユウコさんだと知って
      かなさんに伝えなきゃって思ってたんです。( ;∀;)
      2023/10/20
    • かなさん
      しじみさん、お疲れ様です!
      いいですねぇ~辻村深月さん並べもヽ(^。^)ノ
      この作品なら、きっと下巻はあっという間に読み切るはずです!!...
      しじみさん、お疲れ様です!
      いいですねぇ~辻村深月さん並べもヽ(^。^)ノ
      この作品なら、きっと下巻はあっという間に読み切るはずです!!
      だって、すごくいいんですよぉ~♪

      あと、ヒグチユウコさんのこと、
      教えてくださってありがとうございます!!
      そうなんですよ、
      ヒグチユウコさんの絵はクセになる可愛さなんですっ(*´▽`*)
      早速「日々のきのこ」図書館にあるか、検索してみましたが、
      残念ながらありませんでした(ノД`)・゜・。
      また、何かあれば教えてくださいね♡
      2023/10/20
    • つくねさん
      かなさん、いろいろ情報ありがとうございます。
      「日々のきのこ」はありませんでしたか。
      残念でしたね。私の本棚にありますので表紙絵だけでも...
      かなさん、いろいろ情報ありがとうございます。
      「日々のきのこ」はありませんでしたか。
      残念でしたね。私の本棚にありますので表紙絵だけでも
      楽しんでくださいね♪
      2023/10/20
  • アパート「スロウハイツ」の住人たち。
    共同生活を送りながら、夢に向かって好きなことに没頭し、刺激し合うって、なんかトキワ荘みたいでわくわくする。
    人気作家チヨダ・コーキの小説で人が死んだというインパクトある冒頭。
    下巻へどう繋がっていくのかな?

  • 裏表紙の「人気作家チヨダ・コーキの小説で人が死んだ――あの事件から10年。アパート「スロウハイツ」ではオーナーである脚本家の赤羽環とコーキ、そして友人たちが共同生活を送っていた。夢を語り、物語を作る。好きなことに没頭し、刺激し合っていた6人。空室だった201号室に、新たな住人がやってくるまでは。」を読んだ後、初めてのページをめくる。いきなりチヨダ・コーキの登場だ。

    そして、「赤羽環はキレてしまった。」に続く…何にキレたのかしばらく読み込めず、上巻最後に何に対してキレたのかを理解することになる(ただ、まだ、下巻を読んでないので、本当にそうであるかは確証なし)。

    本作の中でも説明があるように、あの『トキワ荘』が思い浮かぶ物語である。先に読んだ著者『凍りのくじら』で、藤子不二雄の魅力を知りたくて、何となくかたっぱしから調べてみた。だからここにトキワ荘を持ってきた著者の藤子不二雄へのリスペクトに微笑んでしまった。

    また、上巻の中で、環の高校からの親友である円屋伸一が登場する。彼は環をライバル視するあまり、スロウハイツを出ていくことになるのだが、彼の登場の意味がまだ、上巻でははっきりしない。これは下巻を読めばわかるのだろうか?
    スロウハイツを出ていくエンヤが環に向かって「俺、絶対一人前になって」と叫んだ言葉。「何も聞こえない。何も見えない。」と言った環の本心が、「自分の言った言葉っていうのは、全部自分に返ってくる。返ってきて、未来の自分を縛る。声は、呪いになるんだよ」と、狩野に説明するした時に環のエンヤに対する優しさに、脚本家、小説家という職業の心意気のようなものが感じられた。

    そして、チヨダ・コーキの小説に真似て自殺をした事件があった後、コーキことコウちゃんの復活のために毎日新聞社に手紙を送った「コーキの天使ちゃん」は、絶対、環だと思った。のだが…ロリータの加々美莉々亜であったことがちょっと不思議だった。つまり、環でないならば、この後の展開がややこしくならないのか?…と心配してしまう。

    大きな展開なく、物語が進んでいったような感じで終わった上巻であった。

  • 大〜好きすぎて4度目の再読♪♪

    講談社時代の辻村さんの作品って、そこに出てくる1人1人の人物描写がとても丁寧に描かれてる印象がある。
    その分、長いな〜と感じるかも知れないけど、登場人物1人1人に感情移入もしちゃうし、そして後になってその丁寧な描写には意味がある事を知る。

    もう4度目だけど、分かってるからこそ、丁寧に丁寧に読んでしまう。
    すべては下巻のためにあると言っても過言ではないと思える上巻!

    • 1Q84O1さん
      ナイスアイデア!w
      だけど、ダメでーす!
      私の中で、mihiroさん=積読本のイメージが出来上がっているのでmihiroさんは買って買って、...
      ナイスアイデア!w
      だけど、ダメでーす!
      私の中で、mihiroさん=積読本のイメージが出来上がっているのでmihiroさんは買って買って、そして積んで積んでしてくださいねw
      2023/09/07
    • mihiroさん
      あははは笑ꉂꉂ(ᵔᗜᵔ*)
      バレバレですね〜笑
      すごい積読の量なのに、気になるのあるとまた買っちゃうんですよね〜σ(^_^;)
      きっと私、買...
      あははは笑ꉂꉂ(ᵔᗜᵔ*)
      バレバレですね〜笑
      すごい積読の量なのに、気になるのあるとまた買っちゃうんですよね〜σ(^_^;)
      きっと私、買うのが趣味〜ƪ(ꈍДꈍ ;)ʃオーマイガッ
      2023/09/07
    • 1Q84O1さん
      そんなmihiroさんは再読月間と合わせて積読消化強化月間も作ってくださいねーwww
      そんなmihiroさんは再読月間と合わせて積読消化強化月間も作ってくださいねーwww
      2023/09/08
  • 主人公、環は売れっ子脚本家で、その仲間たちと共同生活をするというお話ですが、ちょっと作者さんの願望も入っているのかと想像しながら楽しく読ませてもらいました。

    上巻は人物紹介という感じでしたが下巻には大いに期待します。

  • 上下巻の感想です。
    ひとつの建物に既に成功している小説家、脚本家、これから漫画家、画家、映画監督を目指すクリエイターが一緒に生活していく。
    ブクログで評判が良い作品なのですが、終盤までは、自分には合わないのかと思うほど、引き込まれなかったんだけど、最終盤に話が繋がる繋がる。結果、良い話でした。

  • かつてのトキワ荘のように、アパート『スロウハイツ』で共同生活を送るクリエーター達の話。
    互いに切磋琢磨して、夢を語りあったり、愛のあるダメ出しだったり、刺激しあってお互いを高めあう姿が微笑ましい。
    上巻は登場人物のキャラクター性や関係性が描かれている。それぞれしっかりとしたポリシーみたいなものを抱えており、キャラ立ちしていてみんな応援したい気持ちになる。

    さてさて下巻ではどんな展開が待っているのやら。
    楽しみ。

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著者プロフィール

1980年山梨県生まれ。2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。11年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、12年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、18年『かがみの孤城』で第15回本屋大賞を受賞。『ふちなしのかがみ』『きのうの影ふみ』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『本日は大安なり』『オーダーメイド殺人クラブ』『噛みあわない会話と、ある過去について』『傲慢と善良』『琥珀の夏』『闇祓』『レジェンドアニメ!』など著書多数。

「2023年 『この夏の星を見る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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