- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062766982
作品紹介・あらすじ
スリランカでは、「孤独な人に悪魔は憑く」と言う。そして実際、病の人が出たら、村人総出で「悪魔祓い」の儀式を行い、治してしまう。著者は、そこに「癒し」の原点を見た。「癒されたい」人から、自ら「癒されていく」社会へ。孤独に陥りがちな現代日本人に、社会や人とのつながり、その重要性を問いかける。
感想・レビュー・書評
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悪魔の存在を半信半疑に捉えていましたが、これを読んで自分や周りの人の意見が腑に落ちました。
癒しというものを根本的に軽く見ていたなと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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なぜ人は悪魔祓いによって癒されるのか?悪魔とはなにか、人は悪魔が必要なのか?
悪魔祓いと癌のイメージ療法の共通点を見つけたり、現地で著者が感じた悪魔祓いの熱気とコスモロジーが面白い。 -
ニコ動の岡田斗司夫ゼミよりやってきました。
悪魔は孤独な人間に憑く。
病は「関係」から生まれる。 -
【推薦文】
メインの話題は文化についてのことではありませんが、日本やその他の先進国とスリランカとの文化の違いが良くわかる本です。
(推薦者:経営システム工学科 B3)
【配架場所】
大岡山: B1F-「東工大先生の本」文庫 387/U -
悪魔祓いというと、エクソシストとか憑き物落としとかを連想して、なんだかオドロオドロしい感じですが、この本で扱っているスリランカの悪魔祓いはもっとずっと穏やかで完成されたものです。イメージとしては、精神医学分野における東洋医学みたいなもの。薬を投与して治すのではなく、家族や隣人を含めた人間関係のねじれを癒していく。その課程がきちんと体型化され、文化の中にはめ込まれている感じです。こういうものが失われつつあるのは残念ですね。
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文庫版として復刊。面白く、良い本です。