- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062767392
作品紹介・あらすじ
玉砕か、降伏か、人間の尊厳を問う衝撃の問題作!
戦記ドキュメンタリー完全復刻!
「硫黄島は、その名のごとく硫黄の島であった。井戸を掘っても、硫黄臭い海水まじりの湯が出る」。昭和20年2月、米軍に包囲されながらも、日本軍は必死に戦っていたが、押し寄せる物量の前に徐々に攻略されてしまう。やがて弾薬も食料も尽き、決断の時が迫る。玉砕か、降伏か、人間の尊厳を問う衝撃の問題作。
※本書は1991年12月に株式会社コミックスより刊行されました。
感想・レビュー・書評
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「白い旗」
「ブーゲンビル上空涙あり」
「田中頼三」
「特攻」
合計四つの中編。
迫力が凄まじい。
連合艦隊戦艦のプラモデル作りは、確かに作品作りに還元されていたのだと知る。
資料魔としての面もある、つくづく面白い漫画家だ。
冷静に考えてみると、海のど真ん中や空の真っ只中だから、手前や奥に比較物がない空間で、戦いを描写するってただごとじゃない。
1960年代前半だから貸本時代。
貸本版「河童の三平」と同時期。
水木プロ設立が1966年だから、水木本人の筆なのは間違いない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今の人たちにどこまで伝わるかわからないけど、面白い作品。
是非、読んで見てほしい。 -
戦争モノはマンガで読むのがちょうどいい。文字で詳細な心理描写されても辛いし、映像でリアルな描写されても辛いし。が、知識・情報としては知っておかなければならないし。伝承する人がドンドン減ってきているので、今のうちに数多くの作品が製作されるとよいのだが。
本作は殆ど史実に即しているようで、知ってる話も知らない話もあった。総じて人間ドラマはいいのだが、海戦シーンはかなりわかりにくく、あまり漫画化の意味がないというか、漫画には適していないかなという気がした。 -
初期の作品は劇画風だが、これも迫力あり。「特攻」の話は特に作者の思い入れが感じられる。
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10年8/28読了。
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貸本時代の作品らしく、荒い感じの雰囲気。ザラッと。『総員玉砕せよ!』の完成度を期待しているとちょっと読みづらいけど、水木先生だからね。
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(欲しい!) コミック・戦争
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「敗走記」がよかったので。
どちらかというと劇画調タッチ。