白い旗 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.63
  • (5)
  • (6)
  • (12)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 125
感想 : 9
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062767392

作品紹介・あらすじ

玉砕か、降伏か、人間の尊厳を問う衝撃の問題作!
戦記ドキュメンタリー完全復刻!

「硫黄島は、その名のごとく硫黄の島であった。井戸を掘っても、硫黄臭い海水まじりの湯が出る」。昭和20年2月、米軍に包囲されながらも、日本軍は必死に戦っていたが、押し寄せる物量の前に徐々に攻略されてしまう。やがて弾薬も食料も尽き、決断の時が迫る。玉砕か、降伏か、人間の尊厳を問う衝撃の問題作。

※本書は1991年12月に株式会社コミックスより刊行されました。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「白い旗」
    「ブーゲンビル上空涙あり」
    「田中頼三」
    「特攻」
    合計四つの中編。

    迫力が凄まじい。
    連合艦隊戦艦のプラモデル作りは、確かに作品作りに還元されていたのだと知る。
    資料魔としての面もある、つくづく面白い漫画家だ。
    冷静に考えてみると、海のど真ん中や空の真っ只中だから、手前や奥に比較物がない空間で、戦いを描写するってただごとじゃない。
    1960年代前半だから貸本時代。
    貸本版「河童の三平」と同時期。
    水木プロ設立が1966年だから、水木本人の筆なのは間違いない。

  • 今の人たちにどこまで伝わるかわからないけど、面白い作品。
    是非、読んで見てほしい。

  • 戦争モノはマンガで読むのがちょうどいい。文字で詳細な心理描写されても辛いし、映像でリアルな描写されても辛いし。が、知識・情報としては知っておかなければならないし。伝承する人がドンドン減ってきているので、今のうちに数多くの作品が製作されるとよいのだが。
    本作は殆ど史実に即しているようで、知ってる話も知らない話もあった。総じて人間ドラマはいいのだが、海戦シーンはかなりわかりにくく、あまり漫画化の意味がないというか、漫画には適していないかなという気がした。

  • 初期の作品は劇画風だが、これも迫力あり。「特攻」の話は特に作者の思い入れが感じられる。

  • 10年8/28読了。

  • 貸本時代の作品らしく、荒い感じの雰囲気。ザラッと。『総員玉砕せよ!』の完成度を期待しているとちょっと読みづらいけど、水木先生だからね。

  • (欲しい!) コミック・戦争

  • 「敗走記」がよかったので。
    どちらかというと劇画調タッチ。

全9件中 1 - 9件を表示

著者プロフィール

1922年(大正11年)生まれ、鳥取県境港市で育つ。太平洋戦争時、ラバウル戦線で左腕を失う。復員後、紙芝居画家を経て貸本漫画を描き始め、1957年『ロケットマン』でデビュー。以後、戦記もの、妖怪ものなど数多くの作品を発表。1965年『テレビくん』で第6回講談社児童漫画賞を受賞。1989年『昭和史』で第13回講談社漫画賞を受賞。1991年紫綬褒章受章、2003年旭日小綬章受章。主な作品に『ゲゲゲの鬼太郎』『河童の三平』『悪魔くん』『総員玉砕せよ!』『のんのんばあとオレ』など。2015年11月死去。

「2022年 『水木しげるの大人の塗り絵 あの世紀行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

水木しげるの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
水木 しげる
池井戸 潤
村上 春樹
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×