名前探しの放課後(上) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.98
  • (721)
  • (1032)
  • (682)
  • (42)
  • (5)
本棚登録 : 10136
感想 : 566
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062767446

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 大好きなタイムスリップ系。
    上巻はさらりと進む。
    このままでは終わらない予感しかない。
    下巻が楽しみ。

  • 3カ月先の未来からきた依田いつかが、タイトルどおり未来で自殺した同級生を探し、自殺を止めようと奮闘する
    他の辻村作品ほどのハラハラ感は、まだない

  • 読みやすいのですらすらと上下巻読める。
    高校が舞台なので中高の学生さんにもおススメ。
    「ぼくのメジャースプーン」を事前に読むのが良いです。
     ぼくが秀人、ふみちゃんが椿
    二人とも成長したなというのとふみちゃんが立派で感激します(笑)。
    もひとつ「凍りのくじら」も事前に読むと良いです。
     理帆子が写真家、松永がピアノ弾き
    として登場します。
    あと「スロウハイツの神様」のチヨダコーキもあすなの愛読書になってます。

    エライ簡単に物事が進みすぎるよな、、、こんなわけないよな、、、
    という状態で最後の最後の展開はびっくりしました。
    この展開はちょっと、、、と思ったので★減らして3つ。

  • 思ってたよりも全然爽やかですね、今のところ。いつかがこの忙しい時期にわざわざ時間を割いてバイクの免許を取りにいくのは、何かに繋がっているのかしら?そして、自殺するのは河野じゃなくてあの人なんじゃないかなー?と思うのだけど、ハズレてたら恥ずかしいのでここには書きません(笑)早く下巻読まなきゃ!!

  • タイムスリップ学園謎解き話が、水泳の話になって上巻終了。なんかソロモンの偽証と少し雰囲気似てるような気がします。

  • 鏡の孤城が面白かったので、同じ作者の作品と思って読みました。
    高校生らしくない登場人物だけど、細かい設定に目を瞑れば、それなりに楽しく読めた。

  • 『ぼくのメジャースプーン』を読んだら間を空けずにこれを読め!とブクログの感想にあったので、よんでみる。

    “ぼく”と“ふみちゃん”は誰かな?と思って読んでたけど、秀人と椿がそうなのか?
    椿ってふみちゃんじゃないけど、椿ってもしや苗字……?
    文子って名前の子出てくるけど、フェイントかな。
    辻村深月の小説で、フルネーム書いてない登場人物って色々怪しいんだよなー。

    松崎はまた名前しか出ないけど、下巻にはちゃんと登場するのだろうか。

    いつかが見た未来の記憶の自殺者は、基じゃないのでは?という気がしてきた。
    あすなにも自殺の動機ありそうだよなー。
    だとしたら、いつかが過去に戻ってあすなに話しかけた時点でもう解決に向かってるのかも。
    そもそもいつかは、話したこともない人の自殺がなぜそこまでショックだったのか。
    そこにヒントがありそうな気がする。

  • 本来なら下巻のレビューに書くべきだろうが、全体としての所感をすでに書いてしまったので、敢えてここで触れる。

    この作品は感動の最後を迎える(少なくとも私は)わけだけが、終わり間際の文章に、普通に独立した一作品として読むには「おいおい、ミステリーでそれはないだろう……」と言われても仕方ないような、ある意味余計な表現が出てくる。
    逆にそれは辻村深月ファンにとっては「この二人はあの二人だったのか」的な、もう一つの感動というかうれしさというか、そういう気分を抱かせてくれるのだけれど。

    これには確かに賛否両論あって然るべきだろう。
    “作者の遊びが過ぎるのではないか”と言われて仕方がないようにも思う。
    この作品より先に「ぼくのメジャースプーン」を読んでいなければ、その台詞の意味が全く理解できないからだ。
    だから、この作品は何かの賞を取るということはないのだろう。
    その部分は、重大な瑕疵として読まれてしまうはずだから。
    作者が読者、或いは自分の作品に対するファンへのメッセージ、もしくは楽しませるために”その禁断の謎解き”を入れるのがどこまで許されるのか、という論争まで発展しかねない。
    難しいところだ。

    ミステリーとしては反則技だろう。
    ただ、私はこの作品を「ぼくのメジャースプーン」より先に読んだが、それでも感動に打ち震える素晴らしい作品であることに疑いを持たない。
    その部分の瑕疵が気になるとしてもだ。
    私が何を書いているのか、この「名前探しの放課後」と「ぼくのメジャースプーン」の両方を読んでいない方には全く分からないことだろうが。
    まあ、最後までこの作品を読んでください、と言うしかないか。

  • (上下巻共通)
    上巻中盤からノンストップで読了。引き込まれる展開と魅力的な登場人物、鮮やかな伏線回収、圧巻の一言に尽きる。是が非でも再読したい作品!
    この作品単体でも十二分に楽しめるが、皆がおすすめするように、「子どもたちは夜と遊ぶ」→「ぼくのメジャースプーン」→「本作」の順は守った方がより大きな感動を得られる。

    この辻村先生は違和感というたくさんの小さな種を芽吹かせ大樹とするかのような伏線回収の手腕が見事であるし、それに劣らず思わず感情移入してしまう心情描写や成長物語・青春物語を描くのが本当に上手い。

    皆にすすめたくなる名作。

  • ぼくのメジャースプーンを事前に読んでないですけど
    普通に読めました。
    ぼくのメジャースプーンを読んでたらニヤリと
    出来たのかな?
    とりあえずこの上巻ではふわりふわりと進んでいきました。
    苗字と、名前、あだ名がバラバラに出てくるので
    どれがどれか分からなくなったりも、する。

全566件中 11 - 20件を表示

著者プロフィール

1980年山梨県生まれ。2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。11年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、12年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、18年『かがみの孤城』で第15回本屋大賞を受賞。『ふちなしのかがみ』『きのうの影ふみ』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『本日は大安なり』『オーダーメイド殺人クラブ』『噛みあわない会話と、ある過去について』『傲慢と善良』『琥珀の夏』『闇祓』『レジェンドアニメ!』など著書多数。

「2023年 『この夏の星を見る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

辻村深月の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×