- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062767590
感想・レビュー・書評
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鈴のついた下着、すげえ。
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これが昭和なの!?と驚くほど現代の恋愛観とマッチ。
時代が変わっても男女の色恋模様は変わらないのだなと実感。
そしてノリコの思考に同感の嵐… -
一気に読んでしまったあー面白かった、
昭和の時代と読んだ後に知ってけっこう驚くな -
昭和の時代の話なのだが、令和の今読んでも違和感なく読める。いつの時代も、男と女の問題には変わりがないのだなと感じる。(ありきたりな感想だが…)
個性的な主人公に共感できるか否かは人によると思うが、恋愛だけでなく世の中の人間関係にモヤモヤしている女性には、共感できるところが多いのでは無いだろうか。
『1番好きになった人とは一緒になれない』
いつかどこかで言われた言葉を思い出す。1番好きになった人が、自分にとって最も幸せな相手ではない、というのもきっと誰もが本能的に感じているのかもしれない。 -
あの時代の女性も今の女性と変わらない恋愛をしてたんだと思うと、とても面白い。
感情のまま相手にぶつけるかと思えば、本命の男性には本音を出せない主人公がなんとも可愛らしい。
続きが楽しみ。 -
モテるなら、ターゲットを定めましょう。
と、思いました。
モテない人が、言い寄ってきた人を恋人にしてしまう「選ばない」パターンではなく、モテるがゆえに相手を選ばず、不本意な恋人選びとなるパターンだ、と思いました。
どちらかというと、モテる男性にありがちなパターンだ、と思いました。 -
2019年6月田辺聖子さんが91歳で亡くなった。
「言い寄る」は三部作の第一弾。
前向きであたたかな筆致は田辺さんの性格から生まれたものだろう。乃里子の今後が楽しみ。 -
田辺聖子の訃報を聞いて最初に、この三部作をもう一度ちゃんと読み直そうと思った。当たり前だけどどんな人も最後はひとりで死んでしまう。僕の「大人の女性」のイメージはこの人と村山由佳に作られたから、いつかそのことを伝えたいと思っていた。どんな人かも知らないし、そもそも僕なんかが会えるわけもないのに。
そんなわけで僕も気付けば乃里子と同い年になっていた。この小説が初めて連載されたのはもう50年近く昔で、当時の僕世代がどんな思いでこれを読んだのか想像してみたりする。僕だったらどうやって彼女に言い寄るだろう、どんな値踏みをされるだろう、恋に飽きない乃里子のドタバタを眺めながら静かに妄想するのは、最近ではとても気楽で、愉快な読書だった。
自由気ままで、生活力もあって、仕事もできて、モテるけど好きな人はいて、一貫してなくて多面的で、喜怒哀楽が豊かでしっかり女の子。厄介でめんどくさくて絶対付き合いたくないけど面白い、ああ女の子っていいなあ、素直にそう思える乃里子の日々。それはきっと時代とか社会に関係なくて、令和になっても語り継がれるべき恋愛冒険譚だと僕は思う。