苺をつぶしながら (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1291
感想 : 105
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062768023

感想・レビュー・書評

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  • 35歳の乃里ちゃんは、仕事もバリバリこなして出来る女なのに、お酒でやらかしたり、感動するリアクションが本能のままに自然と表現出来たりして、とても羨ましいし、可愛い。今後、自分はどうな風に歳をとっていきたいのか、考えたくなる。

  • 「言い寄る」「私的生活」の続編。

    剛と離婚して、一人の生活を満喫。
    それがこのタイトルとなるなんて…

    かなり、間延びした感があり、かなり飛ばして読んでしまいました。
    私にはあわなかったようです。

  • やっぱり、お聖さんはすごい!!
    初出、昭和56年って、これを30年前に書いたんか!!
    むしろ、これからの時代の女性たちへのエールみたい・・・って、それだけ、この物語が不変的ってことやわ。

    まわりの男性との、なびくようでなびかないようで、それでいて楽しげないい関係だけやのうて、ふと、老いや死を思う一瞬とか、そういうのも含めて、自然体で、なんて豊かなんだろう・・・。

    三部作の完結編ということだけど、私には、この1冊で十分かな。

  • 三部作、完。
    剛と再会のシーンちょっと泣けちゃう。
    友情という新たな境地。それも幸せだろうなぁ。
    こんなふうな35になりたい。

  • ☆4 容
    35年以上前にこんな奔放で生命力あふれる働く女が小説化されていた事実だけでも胸熱、生を愉しむ心得満載だから女子という女子は読むといい。

    ☆3 水無瀬
    ↑同感。
    「乃里子三部作」第三作。結婚後。タイトルが秀逸だよね⋯⋯

  • 2015.1.4

  • 最初から一人と選び取った一人は、似て非なるものである。
    何もしなければ最初から最後まで一人だが、他人と一緒になった後に一人になるのはものすごい労力がいる。

    乃里子は離婚して一人になったばかり。
    何をするのも自由。
    気になる男性はその時々にいて、女友達もいて、最高に幸せな状況。

    それが女友達の死によって孤独を知る。
    夫がいることの安定を知る。

    それでも乃里子は再婚はしないだろう。
    気の置けない男友達が棺を担ぐことを夢見ながら。

  • #

  •  前作2作が良かったので、最後はどんな風に終わるかな〜と楽しみに読んだのですが、そんなに面白く感じられず…なんだか全体的に間延びしているような印象でした。

  • のりこシリーズ完結編。1人で生きることのいい面悪い面、男女の友情、独女同士の友情、大阪、軽井沢の描写も素敵。ただベベの名言の引用が多いのが気になったなぁ。さわやかなラストでよかった。田辺さんの作品、他の名作も読んでみたい。

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著者プロフィール

1928年3月27日生まれ、大阪府大阪市出身。樟蔭女子専門学校(現・大阪樟蔭女子大)卒業。1957年、雑誌の懸賞に佳作入選した『花狩』で、デビュー。64年『感傷旅行』で「芥川賞」を受賞。以後、『花衣ぬぐやまつわる……わが愛の杉田久女』『ひねくれ一茶』『道頓堀の雨に別れて以来なり 川柳作家・岸本水府とその時代』『新源氏物語』等が受賞作となる。95年「紫綬褒章」、2000年「文化功労者」、08年「文化勲章」を受章する。19年、総胆管結石による胆管炎のため死去。91歳没。

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